「豊川市空き缶等のごみの散乱の防止に関する条例」の改正に向けた考え方について

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「豊川市空き缶等のごみの散乱の防止に関する条例」の改正に向けた考え方について
条例改正の目的・背景
　本市では、環境の美化を推進するため、「豊川市空き缶等のごみの散乱の防止に関する条例」に基づき、「豊川市清掃の日」を定め、春秋の2回、町内会、事業所が一体となって、道路や公園、川などに散乱している空き缶や空きビンなどのごみの回収運動を行い、まちの美化や深刻化するごみ問題に対する意識の啓発を行っております。
　しかし、市内の道路や公園等の公共施設では、まだ、ごみのポイ捨てや飼い犬等のふんの放置がされているため、環境の美化が損なわれ、私たちの身近な生活環境においても悪影響を与えてきております。
町内回覧や広報等でごみのポイ捨てや飼い犬等のふんの放置をしないよう周知を行い、環境美化に対する意識啓発を行っていますが、今日の社会や個人の価値観の多様化により、個人のモラルに頼るだけでは解決を図るのが困難な状況であると考えられます。
　こうした状況を受け、罰則規定を加えた条例改正を行い、目に見える形で規制をかけることで環境美化に対する意識を高め、ごみのポイ捨てや飼い犬等のふんの放置を抑制していきたいと考えます。

条例改正のポイント
市内全域の公共の場所及びその周辺における環境美化を推進するため、次のように条例改正し、ごみのポイ捨てや飼い犬等のふんの放置を防止していきます。
(1)定義について
誰もが類推できるような定義付けを行います。
ごみ
空き缶、空きビンその他の空き容器、たばこの吸い殻、チューインガムのかす、飼い犬等のふん等をいう。
ポイ捨て
回収容器その他の定められた場所以外の場所にごみを捨てることをいう。
市民
次に掲げる者をいう。
市内に居住する者
市内に通勤し、通学し、又は滞在する者
市内を通過する者
事業者
全ての事業活動を行う者をいう。
公共の場所
市内の道路、公園、広場、河川、水路その他これらに類する場所をいう。
土地所有者等
市内において、土地、建物又は工作物を所有し、占有し、又は管理する者をいう。
(2)罰則の適用について
「罰則」の規定を創設します。
禁止区域
市全域における公共の場所及びその周辺
禁止行為
「ごみのポイ捨て」、「飼い犬等のふんの放置」
罰則
禁止行為を行った者が命令を受けた後も、繰り返し行ったときは、5万円以下の過料を科すことができる。
過料については、違反者から安易に過料を取ることが目的ではなく、あくまで「きれいな街づくり」を推進するため、個人のモラルに訴えるだけでは達成できない部分を補完し、より効果的な啓発活動を行うための手段として規定するものです。
過料の処分をする際は、過料の処分を受ける者に対し、あらかじめその旨を告知するとともに、弁明の機会を設けます。
(3)罰則の適用の流れ
市職員による定期パトロールにより、違反者を発見した場合、違反者に対しては「勧告」をしてポイ捨てしたごみなどを拾うよう改善を求めます。
指導に従わず、繰り返しポイ捨て等を行った場合、「命令」をして改善を求めます。従った場合、罰則の適用はありません。従わなかった場合は違反者へ5万円以下の過料を科します。