仕事始め式

平成23年1月4日

　新年明けましておめでとうございます。
　昨年は、市政の円滑な運営に努力いただきありがとうございました。おかげをもちまして、様々な事業が順調に進んでいると認識しております。
　今年1月1日から比較的穏やかな天候に恵まれまして、皆さんも正月をゆっくり休まれたと思います。今年1年よろしくお願いしたいと思います。
　昨年の豊川市内の交通事故による死亡者は、一昨年に比べ2名減の6名で、7月以降、市内で交通死亡事故は発生しておりません。愛知県においても全国で5位という初めてワースト1を返上いたしました。豊川市としましても、今後も交通事故死ゼロを続けてまいりたいと思っております。
　昨年暮れ、12月26日全国高等学校駅伝競走大会に豊川工業高等学校陸上部男子と豊川高等学校駅伝部女子の2チームが出場いたしまして、たいへん努力をし、頑張っていただきました。豊川高等学校駅伝部女子は準優勝というたいへん素晴らしい成績を収められましたが、3連覇が掛かっていたこともあり、競技終了後、選手たちは悔しくて号泣していました。今年の箱根駅伝も東洋大学は3連覇を早稲田大学に阻止され、2位という同じような結果となりました。勝負の厳しさをつくづく感じたところでございます。元旦の全日本実業団ニューイヤー駅伝では、トヨタ自動車が初優勝と素晴らしい成績を収めていただき嬉しく思っております。今年もさらにスポーツを通して元気な豊川市のまちづくりを進めてまいりたいと思います。

　また今は政治が混迷しており、経済不況もなかなか脱却できずに、雇用が非常に厳しい状況にあり、そして外交、防衛につきましても問題が山積みしています。今年も日本の船出は多難であると感じがいたしますが、私たちはそれに動じることなく豊川市としての発展をぜひ皆さんとともに頑張ってまいりたいと思います。今年は、小坂井町の職員も一緒になった初めての仕事始め式です。新しい体制として気持ちを新たに、力を合わせて頑張りたいと思います。
　現在、話題になっておりますハーバード大学のサンデル教授の「ハーバード白熱教室」がNHKで1日、2日と連続して放映されておりました。サンデル教授の著書「これからの「正義」の話をしよう」もベストセラーになっております。その著書の中で「今まで日本は平等主義でやってきましたが、近年、市場主義、個人主義が強くなっており、人間関係がたいへんぎくしゃくしている」と警告しております。そして、インターネットなどによる情報技術の発達によりまして、他人との接触が非常に少なくなっているということも危機的な状況であると訴えております。私が昨年から何度も申しております高齢者の行方不明問題、幼児の虐待問題などの起こらない健全な社会づくりを考えていかなければなりません。皆さんもそのような視点に立って、様々な議論や主張をしていただき、豊川市そして日本を良くするために皆さんの奮闘を期待しております。
　今年は選挙の年でございます。知事選、県議選、市議選の動向をよく見極めながら、これからの豊川市のために皆さんとともに頑張って取り組んでまいりたいと思います。
　今年は、いよいよ市民病院の建設工事に着手します。豊川市の様々な事業に対して、なお一層の努力をお願いいたしまして、私の訓示とさせていただきます。よろしくお願いします。