市川晃
更新日:2014年5月12日
作者略歴
市川晃|いちかわあきら|大正11年~平成12年
1922年 宝飯郡御津町に生まれる
幼少より父深淵に水墨画を習う
1943年 東京高等師範学校(現:筑波大学)卒業後、島根師範学校に助教授として赴任(1943~45年従軍)
1946年 愛知第二師範学校に勤務
1947年 第24回春陽会 初入選(1956年会員)
1952年 第29回春陽会 春陽会賞受賞
1957年 第1回安井賞展(1958年も受賞)
1967年 愛知教育大学教授(1986年退官、名誉教授)
1976年 第1次愛知教育大学エルサルバドル古代壁画調査
1977年 文部省在外研究員として、中南米各地の古代壁画調査
愛知県芸術文化選奨文化賞受賞
1981年 名古屋市、ロサンゼルス市交換美術展
1984年 民族芸術学会会員
1986年 個展(豊橋市美術博物館)
《市川晃画集》退官記念として刊行
個展(刈谷市美術館)
第1回風景の会絵画展(松坂屋、名古屋、他) 以降1999年まで毎年出品
岐阜教育大学教授(1995年退官、名誉教授)
1990年 東三河の作家たち(豊橋市美術博物館)
1991年 地元画家招待展(豊川地域文化広場)
1992年 メキシコ水彩画美術館招待展(メキシコ)
1993年 上原欽二・市川晃2人展(刈谷市美術館)
1994年 国体のある風景(愛知県美術館ギャラリー)
1996年 愛知県文化功労者表彰
勲三等旭日中綬章
1998年 市川深淵・市川晃展(桜ヶ丘ミュージアム)
1999年 個展(おかざき世界子ども美術博物館、岡崎)
2000年 逝去、叙位正四位
作品紹介
《国府祭花魁道中》
1999年、72.7x100cm、キャンバス・油彩・額装、平成11年度寄贈
第14回風景の会絵画展出品作品。
民俗芸能に造詣が深かった市川は、地域に伝わる祭り、特に奥三河に伝わる花祭りなどを描き伝えることをライフワークとしていました。本作は、画家の自宅近くで行われる「国府祭り」といわれる大社(おおやしろ)神社の夏祭りを描いたもので、地元の町が明治から大正にかけて購入した山車や歌舞伎行列に特徴がある祭りです。
揺れる山車や人々の高揚を暖色の色彩と荒く軽快な筆跡で表し、花魁や歌舞伎者が練り歩く様を躍動的に描いています。