「広報とよかわ」2018年5月号(MY COLOR)

更新日:2018年5月1日

MY COLOR

きらっと☆とよかわっ!輝くひとVol.38
さまざまな分野で活躍する豊川市出身のトップランナーを紹介します

日常にある一瞬一瞬の変化を表現し続けたい

〈現代美術家〉古川 あいかさん

古川あいかさんの写真1

子どもの頃から表現することが大好きだった古川さん。絵画教室を営む母親の影響で物心がつく前から絵を描いていたという。ゴッホの絵に感化され、小学生のときには、油絵に挑戦したり、国内外の美術館で本物の作品に触れたりもした。

絵画の道に進もうと決めたのは高校生のとき。「自由に表現できる絵画の道に進みたい」と、高校卒業後、東京の芸術大学へ進んだ。

大学では、自分が何をコンセプトに絵を描くかを模索するため、絵画だけではなく写真や造形など、いろいろな分野を専攻した。そんな中で、書道家の祖父が書いた般若心経にある「空」の考え方に感銘を受けた。「空とは実体はないが刻々と変化しているもので、この世の全ての本質を表している。日常の中で見過ごしてしまう一瞬一瞬の変化を表現したい」と、生活の中で誰もが目にするものに着眼した。その結果、たどり着いたのが布のヒダやシワを表現することだった。作品に込める、このメッセージは今も変わらない。

また、大学の活動以外にも目を向け、美術館や博物館などでの展示に携わった。プロの展示技術に触れることができた経験は今でも生きている。

その一方で、将来、美術の世界でどう活動していけばよいか悩んでいた。そんな中、文化庁などの芸術家海外研修制度にエントリーし、合格。大学卒業後、芸術の盛んなドイツへわたり、現代美術の発信地であるシュピネライで学ぶチャンスを得た。1年半に渡る研修を積み、画家としてローマやベルリンで個展を開催するまでになった。

現在、ドイツと東京を拠点に活動。国内外で精力的な制作活動をする傍ら、郷土の作家として桜ケ丘ミュージアムでも作品を披露している。「見る人が作品の中に入り込んで、何かを発見してほしい」と、作品に額を使用しない展示方法にもこだわりをみせる。

「日常の何気ないところからヒントを得て、表現するアイデアが次々と頭の中に生まれ、描ききれないほど。新しいものをどんどん取り入れて、表現し続けていきたい」と制作意欲あふれる古川さんのこれからの活躍を応援したい。

古川あいかさんの写真2

プロフィール

古川  あいか(ふるかわ あいか)

三蔵子小、金屋中、光ヶ丘女子高校、東京芸術大学美術学部を卒業。大学卒業後、文化庁新進芸術家海外研修制度研修員やポーラ美術振興財団在外研修員としてドイツへ渡り、ローマやベルリンで個展を開催。「あいちトリエンナーレ2013」にも作品を出展。現在、ドイツと東京を拠点に活動中。

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