令和2年度町内会アドバイザー派遣事業
更新日:2022年4月26日
町内会等の運営について、日ごろ悩んでいる
「昔からの業務に追われて負担が大きい」「仕事をしていて負担を感じる」などの課題の解決を図ります。
これまで見直しができなかった町内会運営について、専門家や学生、若者ボランティアなどと町内が一緒になって課題を洗い出し解決方法を導く新規事業です。
▼対象
継続して2年以上課題解決に取り組んでいただける市内校区、連区、町内会
今回は以下の4団体が事業に取り組みます。
- 三上町内会
- 古宿連区
- 平尾町内会
- 蔵子二区町内会
▼アドバイザー
名古屋市立大学大学院人文社会学部現代社会学科 三浦哲司准教授
▼オブザーバー
名古屋市立大学大学院人文社会学部三浦研究室 研究生・大学院生・学生
▼内容
1年目は事前勉強会とワークショップ形式の検討会を3回程度開催する予定です。
項目 | 時期 | 会場 | 内容 |
---|---|---|---|
事前勉強会 | 8月2日(日曜) | 勤労福祉会館 | 昨今のコミュニティ活動の課題と解決方法について、先進事例を学び、将来的なあり方について見識を深め、検討会での視点を身に付けます。 |
第1回 検討会 | 9月6日(日曜) | 文化会館 | コミュニティ活動の課題を洗い出します。 |
第2回 検討会 | 10月25日(日曜) | 文化会館 | 課題への解決方法を模索します。 |
第3回 検討会 | 令和3年3月14日(日曜) | 勤労福祉会館 | 解決の方向性を出し発表します。また、実施への計画について検討します。 |
- 各検討委員会には、オブザーバーとして学生等も加わります。
- 必要に応じて、第1・2回検討会後に各地元で協議を行い、第3回協議に向けた課題解決の方向性を出します。地元協議には、可能であればオブザーバーとして学生等も加わります。
事業報告書
令和2年度町内会アドバイザー派遣事業報告書(PDF:655KB)
▼事前勉強会の報告
8月2日(日曜)、勤労福祉会館で町内会アドバイザー派遣事業・事前勉強会を実施しました。
前半はアドバイザーである名古屋市立大学・三浦哲司准教授による講義が行われ、町内会運営の意義や課題、問題解決へのポイントなどについて説明がありました。
後半では各団体でグループになり、町内会運営について課題に感じていることについて意見交換を行いました。
「役員のなり手がいない」「子ども会、消防団なども人を集めるのが難しい」などの意見が出され、次回の検討会に向けた情報交換や情報共有の機会となりました。
■講義の様子
講義の様子1
講義の様子2
■意見交換の様子
意見交換の様子
発表の様子
▼第1回検討会の報告
9月6日(日曜)、文化会館で第1回検討会を開催しました。アドバイザーから課題解決に向けたポイント、視点などを聞いた後、「町内会等が抱える悩みは何か」「これから取り組むべき課題は何か」について、団体に分かれて協議しました。
4団体では、大きく分けて、「役員の成り手がいなくて困る」「新規住人にも町内会運営に関わって欲しい」などの課題がでており、そのためには誰が役員になっても運営ができるよう負担軽減を図ること、住人同士が親睦を図るイベント等を行い、新規住人とも顔の知れた関係を築くことなどの意見が出ました。
参加した団体の町内会長からは、「町内会運営について、これまで時間をとって協議できずそのままになっていたが、このような機会を持てたことで、解決に向けて前向きになれた」といった話を聞くことができました。
■アドバイザーの講演の様子
■課題検討の様子
▼第2回検討会の報告
10月25日(日曜)、文化会館で第2回検討会を開催しました。
今回は、各町内や連区で抱える課題について、どのような方法で解決するかを検討し、各団体ごとに発表して情報共有しました。
次回は、アドバイザーから助言や提案をもらいながら、出てきた解決方法を実践するため「いつ、だれが、どのように行うか」具体的な計画を各団体でまとめ、発表し、情報共有を行います。
アドバイザーの講演
検討会の冒頭では、アドバイザーから、これまでの検討の振り返りと今回検討する内容へのポイントなどが話されました。
三上町内会の発表の様子
■三上町内会
町内会運営の負担軽減を課題として取り組むこととしました。
解決方法としては
・行事開催の時期を見直す
・区長会開催回数を削減する
・会長業務を他の役員へ移行する
などの案がでました。
古宿連区の発表の様子
■古宿連区
連区の活性化と参加促進、負担軽減を図るため、イベント行事の見直しを課題としました。
方法としては
・新市民館建設に合わせて市民館まつりで内容の規模縮小を図る
・イベントに子ども連れを呼び込む内容を取り入れ集客を図る
などの案がでました。
平尾町内会の発表の様子
■平尾町内会
地域交流を図り町内会の活性化を促すためのイベント運営を行うことを課題としました。
方法としては
・これまで特定の団体が行っていたイベント行事を、町内会や消防団やボランティア団体、子ども会などのメンバーを集い協力して行う
などの案がでました。
蔵子二区町内会の発表の様子
■蔵子二区町内会
町内会運営の負担軽減を課題として取り組むこととしました。
課題解決としては
・各家庭への集金をまとめて行い回数を減らす
・広報の仕分作業や登下校の見守りなどを有償ボランティアで行う
・区議会の回数を減らす
などの案がでました。
▼第3回検討会の報告
令和3年3月14日(日曜)、勤労福祉会館で今年度最後となる第3回検討会を行いました。
前半は、これまで検討してきた課題と解決方法の確認、実施に向けた手順、来年度への課題などを各団体で協議しました。
後半は、ワールドカフェ方式で他の団体の発表を順次回りながら聞き、
意見や質問などをして交流の機会をもちました。
参加者からは、「他の団体が考えた負担軽減の方法も参考になった」「若い人の意見を取り入れて課題解決を図ることがたいせつ」などの意見がでました。
引き続き来年度以降も、4団体すべてが課題解決のため、協議・検討を行う予定です。
■三上町内会
負担軽減策としてあがった、町内の運動会の開催時期の移行については、各組長に相談しながら進めていくなど、
課題解決方法の実施に向けて確認を行いました。
また、来年度は子ども会役員など若いメンバーも入れて町内運営の見直しをさらに図りたいと話し合いました。
■古宿連区
今年度新しく完成をした古宿地区市民館の運営について話し合い、
完成後初めて実施する市民館まつりの内容を協議しました。
来年度も引き続き、市民館まつりの進め方について協議・検討します。
■平尾町内会
イベントを通して町内の交流を図ることや、役員の負担についても改めて協議が行われました。
来年度は新しい市民館が完成するため、オープニングイベントの開催を予定して、
引き続き協議を行います。
■蔵子二区町内会
町内会の負担軽減策として具体的に決めた解決方法の実施に向けて協議しました。
町内会運営におけるボランティア募集などについてチラシを作成するなど、
来年度は解決策が実施できるよう進めます。
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