水道事業の沿革
更新日:2022年4月1日
水道事業の沿革
(1)創設
本市の水道施設は、昭和14年海軍が豊川海軍工廠を建設し操業するに先立ち、軍関係施設へ給水するために建設された。昭和20年8月7日海軍工廠が米軍の爆撃を受け、廃墟と化し、水道施設も甚大な被害を受けた。
その後まもなく敗戦となり、海軍の解散に伴い水道は経営母体を失う結果となった。しかし、旧海軍関係の残余施設へ給水する必要上、旧海軍から水道施設の維持管理を条件として、無償貸与により豊川市が引継ぎ、昭和23年10月30日上水道事業認可を受け、事業を開始した。
- 計画給水人口 32,400人
- 計画一日最大給水量 6,808立方メートル
(2)第1期拡張
旧海軍工廠跡地への工場誘致により使用水量も増加し、また、財賀町と三上町の一部を除く市域全体に給水するため、三谷原町及び牛久保町に深井戸を設置するとともに配水管の拡張工事を実施した。
- 計画給水人口 58,300人
- 計画一日最大給水量 14,700立方メートル
(3)第2期拡張
昭和34年4月に宝飯郡御油町が本市に編入され、また、宝飯郡一宮村の簡易水道組合からの要望を受け、給水区域、給水人口及び給水量を見直し、配水管の拡張工事を実施した。
- 計画給水人口 64,000人
- 計画一日最大給水量 15,360立方メートル
(4)第3期拡張
工場の進出がめざましく住宅団地の建設などが活発に行われ、給水人口、使用水量とも大幅に増加するようになった。このため、市内東部地区の三上町地内と西部地区の為当町地内に新規水源を確保する事業に着手した。
昭和39年7月に為当町地内に深井戸を設置し給水を開始した。
- 計画給水人口 83,000人
- 計画一日最大給水量 29,050立方メートル
(5)第3期拡張第1次変更
三上町地内に水源建設(地下水取水)を予定していたが、諸般の事情により困難を極め、他地区の選定に当たったが水量と水質的に良好な適地を見つけることができなかった。
一方、本市を含め東三河地区が工業整備特別地域の指定を受け、また、東名高速道路の建設により市勢も大きく変化することが予想されたため平尾町駒場地内の豊川用水西部幹線からの原水取水計画(表流水)に変更した。
(6)第3期拡張第2次変更
昭和43年の認可変更に基づき平尾浄水場の建設に着手したが、建設予定地が豊川用水西部幹線と隣接したため愛知用水公団の要望により位置変更を行った。また、取水について取水塔を築造するように変更を余儀なくされたため、取水地点の変更を行った。
昭和43年5月に豊川用水西部幹線駒場池から取水する市営平尾浄水場が完成し、給水を開始した。
(7)第4期拡張事業
昭和45年4月に愛知県東三河用水供給事業が発足し、市営平尾浄水場を愛知県に有償譲渡した。これにより浄水を県営水道から32,900立方メートルを受水することとなった。
市勢も急速に発展し、給水人口も増加したため、昭和46年に千両配水池(4,000立方メートル)を増設した。
- 計画給水人口 114,000人
- 計画一日最大給水量 47,900立方メートル
(8)第4期拡張事業第1次変更
三上町地区全域を給水区域に編入する一方で、給水人口の増加に対応し、安定給水を図るため、昭和49年に千両第2配水池(4,000立方メートル)を増設した。
(9)第5期拡張事
急速な給水人口及び給水量の増加に対応するため、水源と配水施設の見直しを図った。
昭和53年大和水源取水施設の改築、一宮浄水場の全面改築を完了した。
昭和54年平尾第2配水池(6,500立方メートル)、昭和55年権現配水池(10,000立方メートル)を増設し、また、同年水質悪化と水量低下により三谷原、牛久保の2水源の廃止を行った。
昭和58年1月に財賀町への水道布設が完了し、これをもって市内において未給水区域が解消された。
- 計画給水人口 133,000人
- 計画一日最大給水量 65,000立方メートル
(10)第5期拡張事業第1次変更
東三河地区は、毎年のように渇水状態となり、長期節水という事態に対処するため、新規水源の設置と緊急用水源の活用を計画した。昭和61年1月三谷原第1、第2水源、為当第2水源の取水施設が整備され、昭和62年各配水場が完成した。
昭和63年3月大和第2水源の取水施設を整備した。
平成2年2月当古水源配水場が完成した。
(11)第6期拡張事業
給水人口及び給水量の増加に対応するため、水源と配水施設の整備を計画した。
平成13年3月一宮配水池(5,000立方メートル)が完成した。
平成14年3月三上第1、第2水源、当古第2水源の取水設備を整備した。
平成15年3月三上水源浄水場が完成した。
- 計画給水人口 142,000人
- 計画一日最大給水量 66,400立方メートル
(12)旧一宮町との合併
平成18年2月1日付けで旧一宮町水道事業との統合をした。
- 合併後計画給水人口 150,500人
- 合併後計画一日最大給水量 71,000立方メートル
(13)旧音羽町及び旧御津町との合併
平成20年1月15日付けで旧音羽町及び旧御津町水道事業との統合をした。
- 合併後計画給水人口 174,900人
- 合併後計画一日最大供給水量 83,630立方メートル
(14)旧小坂井町との合併
平成22年2月1日付けで旧小坂井町水道事業との統合をした。
- 合併後計画給水人口 197,500人
- 合併後計画一日最大給水量 91,810立方メートル
(15)第7期拡張事業
安全な水を安定して供給するため、平成25年度から平成33年度までを期間として、給水区域の拡張と自己水源施設の浄水方法の変更を計画した。
- 計画給水人口 186,100人
- 計画一日最大給水量 70,900立方メートル