平成27年度決算
更新日:2016年11月2日
平成27年度決算の概況
イ 施設の利用状況
給水人口は、行政区域内人口の増加に伴い184,971人となり、前年度と比較して415人(0.2%)、給水栓数につきましても、給水人口の増加と世帯人員の分散などの要因により73,909栓で、前年度と比較して657栓(0.9%)、それぞれ増加となりました。
年間配水量については、20,921,961立方メートルで、前年度と比較して89,856立方メートル(0.4%)の減少となりました。このうち、自己水源配水量は8,405,134立方メートル(全配水量比=40.2%)で、前年度と比較して77,963立方メートル(0.9%)県営水道受水量は12,516,827立方メートル(全配水量比=59.8%)で、11,893立方メートル (0.1%)、それぞれ減少となりました。
年間給水量は19,387,050立方メートルとなり、前年度と比較して121,090立方メートル(0.6%)の減少となりました。口径13ミリメートル水栓と大口需要者の使用水量の減少は本年度も続いており、給水量減少の主な要因となっていますが、口径20ミリメートル水栓の栓数増加による使用水量の増加などもあり、減少幅は前年度よりも縮小しています。
なお、供給した配水量に対する料金徴収の対象となった水量の割合を示す有収水量率は92.7%で、前年度と比較して0.1ポイントの減少となりました。
ロ 建設投資の状況
水道施設の計画的な更新を推進し、建設事業費に1,633,470,879円を投資いたしました。
主な内容としましては、効率的な施設利用を目的に、豊沢配水池施設改修工事、手取ポンプ所改修工事を行うとともに、施設運転の監視体制強化を図るため、一宮浄水場監視装置改修工事を行ったほか、老朽化に伴う各施設の機械装置の取替工事などを実施しました。
また、公共下水道及び区画整理など他事業の進捗に対応した配水管整備とともに、老朽管路の更新事業を積極的に行い、延べ22,366mにわたる管路の布設及び布設替工事を施工しました。
ハ 経営の状況
(イ)収益的収支
収益的収入は3,355,957,655円(消費税込み3,591,986,923円)で、前年度と比較して4,156,130円(0.1%)の減収となり、給水量の落ち込みに伴う給水収益の減少が主な要因となっています。
収益的支出は2,908,818,610円(消費税込み3,034,723,101円)で、前年度と比較して114,786,818円(3.8%)の減少となり、前年度に会計基準改正の移行措置として計上したその他特別損失の皆減が主な要因となっています。
この結果、当年度純利益として447,139,045円を計上しています。
(ロ)資本的収支
資本的収入は325,601,669円、資本的支出は1,989,426,455円で、差引財源不足額が、1,663,824,786円となりましたが、これは建設改良積立金120,000,000円、過年度分損益勘定留保資金938,775,744円、当年度分損益勘定留保資金495,251,445円及び当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額109,797,597円で補てんしました。
近年、給水収益が減少する一方で、増加する老朽施設の更新に加え、耐震化によるライフライン機能の強化も求められており、水道事業の経営を取り巻く環境は、厳しいものとなっています。
こうした中で、経営環境の変化に適時に対応していくためには、今後とも経営基盤の一層の強化を図るとともに、改めて中長期的な視点に立った計画的な事業経営に取り組み、市民生活に欠くことのできない重要なライフラインとして、将来にわたり清浄な水道水を安定して提供できるよう努めてまいります。
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