防空壕跡について
更新日:2018年6月30日
防空壕跡
豊川海軍工廠の敷地内には、空襲に備えた防空壕が各所に設けられていました。幹部職員が使用した鉄筋コンクリート地下室構造の防空壕もあったようですが、多くは素掘りで天井を木材で組み、その上に土を盛った簡単なもので、至近弾に対してほとんど無力なものでした。この説明板の右側にあるくぼんだところは防空壕の跡です。発掘調査の結果、全長4.5m、幅1m、深さ1.2mの長方形の本体に、二箇所の出入口が屈折してとりつくコの字形の平面形であることが確認され、掩蓋(えんがい)(天井の覆い)が無かった可能性もあります。公園内には、同じ構造の防空壕跡が3基残っています。
防空壕跡の発掘調査時の写真
発掘調査時の防空壕跡(説明板の右側)
発掘調査時の防空壕跡(説明板の左側)