表現のガイドライン(さいごに)
更新日:2013年1月4日
さいごに
「望ましい表現とは何か」「何が性差別的な表現か」を決めることは、難しいことです。このガイドラインの中で、いくつかの表現を問題事例として取り上げ、それぞれについての考え方、改善案を示してきました。
男女共同参画の3つの視点からバランスのとれた表現になるよう、女性と男性がこれまでの固定概念にとらわれることなく、それぞれの多様な生き方、家族の姿などを生き生きと描いていくことが必要です。
累積効果について
一つの表現だけでは何が問題なのか判断しにくい場合でも、同じ表現が繰り返されることにより、問題点が浮かび上がることがあります。
例えば、イラストにエプロン姿の女性が多く使われます。その1枚だけでは問題点が見えにくいですが、繰り返し大量に発信されることにより、家事を主として担うのは女性であるという固定的な性別役割分担意識が刷り込まれていきます。
男女共同参画のイメージを積極的に表現しよう
少子高齢化社会を迎え、これまでのような性別役割や男女の家庭責任のあり方についても問い直されています。
男女共に職業における責任と家庭における責任の両立を図り、個人として生活面をはじめ、経済的・精神的な自立を目指していくことが求められています。
そのため、これまで主として女性が担ってきた家事や育児、介護等についても男女で共に担っていくことが必要です。また、社会のあらゆる場面に女性が参画していく重要性を、社会的にも定着させていかなければなりません。
行政広報における男女共同参画を意識した表現は、その意識形成のために大きな役割を果たします。
安易に現状を追認する表現ではなく、男女共同参画社会を目指した表現を心がけましょう。