注意書

 

このページは、視覚障害のあるかたなどで、音声読み上げソフトを使って閲覧されるかたのために、図、ひょう、写真等を控えて作成したページです。省略した図、ひょう、写真、その他内容の詳細は、所管課へお問合せください。

この計画書は、現時点での考えかたを示すものです。

 

豊川市地域公共交通計画()(概要版)

豊川市

れいわ3年 月

 

1 豊川市地域公共交通計画とは

背景と目的

豊川市は平成233月に公共交通に関する基本計画である「豊川市地域公共交通総合連携計画」(平成23年から令和2年度)を策定し、合併後の市域一体化を図るため、豊川市コミュニティバスを10路線運行し、市民の移動の足を支えています。連携計画策定以後、「交通政策基本法」の制定や「地域公共交通のかっせいか及び再生に関する法律」の改正などにより、まちづくりと連携した面的な公共交通ネットワークを再構築することなどが求められるようになったことから、平成283月に豊川市地域こうきょうこうつうもうけいせいけいかくを策定しました。

また、平成292月には、人口の急激な減少と高齢化を背景として

コンパクトなまちづくりを推進するため、とよかわしりっちてきせいかけいかくを策定しています。

 

豊川市地域こうきょうこうつうもうけいせいけいかくは令和2年度で期間満了を迎えるなか、より一層まちづくりと一体となったこうつうもうの構築を目指すため、豊川市地域公共交通計画を策定します。

 

位置づけ

豊川市地域公共交通計画は、上位計画である第6次豊川市総合計画に示されるせさくの方針を踏まえるとともに、関連計画である豊川市都市計画マスタープラン、豊川市りっちてきせいかけいかくや豊川市観光基本計画と整合を図るものとします。

 

2 豊川市地域こうきょうこうつうもうけいせいけいかくの総括

豊川市地域こうきょうこうつうもうけいせいけいかくの取組状況

 

バス交通関連事業

まる1 基幹路線の改善運行については、通院買い物目的などの日中の移動ニーズへの対応として、平成2810月より見直し路線で運行した。また、通勤通学目的の移動ニーズへの対応として、一部の通学移動に対応した。

まる2 地域路線の運行については、通院通学目的の移動ニーズへの対応として、現在4路線で運行している。

まる3 交通けっせつ点の整備については、豊川体育館前バス停にベンチを設置するとともに、標準的なバス情報フォーマットの作成、オープンデータ化及び乗換案内コンテンツプロバイダへの掲載をおこなった。

 

利用促進関連事業

まる4 バリアフリー対応車両の導入については、バリアフリー対応車両を導入し、事前予約により車いすスペースを確保する運用としている。

まる5 バス停の待合環境改善については、4支所とゆうあいの里の5箇所に、寄贈によりベンチを設置した。また、標準的なバス情報フォーマットを作成した。

まる6 新たな料金体系制度の導入については、平成2810月より、共通1日フリー乗車券を導入した。また、2ゾーン運賃制から3ゾーン運賃制にした。

まる7 新たな料金支払い方式の導入については、平成2810月より、共通1日フリー乗車券を導入した。

まる8 公共交通案内の充実については、路線の見直しに合わせて、適宜、公共交通マップや時刻表等を作成した。

まる9 周知広報活動の実施については、イベントや啓発ポスターの作成、掲示や豊川市のホームページのなかに公共交通のページを作成し適宜更新をおこなった。

まる10 利用促進活動の実施については、夏休み路線バス探検キャラバン、夏休み小学生50円バス、豊川市コミュニティバス体験乗車会及び乗り方教室等を実施した。

まる11 事業評価については、各種調査をおこない、第3次計画の策定に向けて、れいわ元年度に評価を実施した。

 

3 豊川市地域こうきょうこうつうもうけいせいけいかくの取組の成果評価

市内バス路線の運行開始前との比較

 

取組の評価

取組の評価は、平成25年度調査と比べて、全体的に高くなっています。

 

バスの満足度

豊川市コミュニティバスに対する満足度は、平成25年度調査と比べて、全体的に満足度が高くなっています。

 

豊川市コミュニティバスの利用者数の推移

豊川市コミュニティバスの利用者数は年々増加しており、平成2810月の路線運賃体系変更後は利用者数が増加しています。

 

豊川市地域こうきょうこうつうもうけいせいけいかくの目標のたっせい状況

れいわ2年度の数値目標に対するたっせい状況は、次のとおりです。

目標1 市内を運行するバス路線の利用者数の増加として、れいわ2年度の目標値は1年あたり13万人ですが、れいわ元年度の実績は10.1万人で、たっせいどは78パーセントでした。

目標2 公共交通の利便性の市民満足度の向上として、れいわ2年度の目標値は52パーセントですが、れいわ元年度の実績は39.3パーセントで、たっせいどは76パーセントでした。

目標3 地域主体で検討したバス路線の運行実施地域数の増加として、れいわ2年度の目標値は6地域ですが、れいわ元年度の実績は4地域で、たっせいどは67パーセントでした。

目標4 市内を運行するバス路線の収支率の向上として、れいわ2年度の目標値は17パーセントですが、れいわ元年度の実績は11.9パーセントで、たっせいどは70パーセントでした。

いずれの目標も、計画期間中の目標たっせいは厳しい見込みですが、取組の評価やバスの満足度は平成25年度調査と比べて良い評価が得られ、目標1の利用者数や目標4の収支率は、改善傾向にありました。

補足 目標14に記載の市内を運行するバス路線については、市内と市外を結ぶバス路線は除きます。

 

4 豊川市地域公共交通計画策定に向けた課題の整理

現状や豊川市地域こうきょうこうつうもうけいせいけいかくの検証から、解決すべき課題を4つに集約しました。

 

1 各公共交通が連携した効率的かつ持続可能なこうきょうこうつうもうの確保

豊川市コミュニティバスの公費負担額が高い状況にあること、運輸に係る人材不足や新型コロナウイルス感染拡大による利用者の減少などを踏まえ、各公共交通の連携による効率的なこうつうもうの構築が課題です。

 

2 わかりやすく、利用者層や地域ごとの移動ニーズに対応するこうきょうこうつうもうの確保

今後見込まれる人口減少、高齢化に対し、移動支援の強化に取り組む必要があります。また、これまでの市バス路線では利用ニーズと路線体系が合っていない地域がみられ、一部を路線の乗り継ぎでカバーしている現状にあります。各公共交通の連携を図るなかで、乗り継ぎ利用の分かりやすさの確保と、利用ニーズに合った公共交通システムの導入が課題です。

 

3 公共交通だけでは解決できない課題に対し、都市計画、観光計画や福祉計画等のたの計画せさくとの連携強化や、様々な主体が関わる移動手段の構築が必要

公共交通の利便性を市民全体が享受できるようにするには、まちづくり(都市計画)と連携したせさくが課題です。従来の定時定路線型の交通システムでは、まちの移動全てをカバーすることは困難であることから、それ以外の効率的な公共交通システムの補完に向けて行政、交通事業者、市民、地域、利用者が関わり検討することが課題です。

 

4 市民はもとより市外からの来訪者にも、そして多世代にも利用してもらえるよう、多様な情報発信の強化を図る

バスを利用しない理由として、「走行経路を知らない」「時刻表がわからない」という意見が多数あります。年齢層によって、情報提供媒体のニーズが異なることから、ニーズに合った媒体での情報提供が課題です。

 

5 豊川市地域こうきょうこうつうもうの基本的な方針

将来像と基本方針

今後の豊川市の公共交通のありかたは、様々な交通手段と、交通事業者、行政、NPO、ボランティア団体、企業、大学、市民等の主体の連携が必要です。

効率的な運行計画による、公共交通だけではない移動手段の確保、直接移動ニーズより、つながりを重視した持続的な交通ネットワークにより、住みよく、移動しやすいまちを目指していきます。

 

将来像

様々な手段と主体が連携した持続的な交通ネットワークが充実し、住みよく、移動しやすいまち、豊川市

基本方針1

各公共交通が連携し、それぞれの役割に応じた、効率的かつ持続可能なこうつうもうの構築

基本方針2

わかりやすく、多様な移動ニーズに対応した地域の実情に合った路線で、それぞれの移動量に応じたサービスで運行

基本方針3

様々な視点からの路線構築及び既存の形態主体に捉われない移動手段の構築並びに市民行動の明確化

基本方針4

広域連携での利用促進の取組及びICT技術を活用した情報発信の強化

 

路線の役割分担

広域路線 

市内と市外を結ぶ路線で、広域的な移動の役割を担う路線です。

鉄道と民間バス事業者が主体となって運行しますが、広域路線にはJR東海道本線、飯田線、名鉄名古屋本線豊川線、とよてつバスしんぽうせん豊川線が該当します。

 

基幹路線

地域の拠点を相互に連絡する役割を担い、市内の交通けっせつ点と主要施設を結ぶほか、広域路線への接続を担うバス路線です。行政や交通事業者が主体となって確保しますが、ゆうあいの里やわた線、ちぎりみかみ線、小坂井線、一宮線、音羽線、みと線が該当します。

 

地域路線

小中学こうくのエリア程度の地域内を運行し、広域路線や基幹路線の交通けっせつ点への接続を担うバス路線です。地域が主体となって確保しますが、音羽地区地域路線、みと地区地域路線、一宮地区地域路線、ごゆ地区地域路線が該当します。

 

タクシー路線

鉄道やバスが運行していない地域の輸送、早朝や深夜の時間帯の輸送など、個人のニーズに応じてドアトゥードアで面的な輸送を担う路線です。タクシー事業者が主体となって運行しますが、ほうてつタクシー、豊川タクシー、とうほうこうつうが該当します。

 

交通けっせつ点

異なる公共交通手段や路線の乗換のための役割を担う場所です。

行政と交通事業者などが協力して、乗換空間を確保しますが、市役所や各支所付近、市街地の主要施設、主要な鉄道駅が該当します。

 

6 豊川市地域公共交通計画の区域と計画期間

区域

計画の対象区域は、豊川市全域とします。

計画期間

れいわ3年度かられいわ7年度までの5年間とします。

 

7 豊川市地域公共交通計画の目標

基本目標

将来像と基本方針の実現に向けて、7つの基本目標を設定します。

(1)市民ニーズを反映した効率的な路線体系を構築します。

(2)鉄道バスタクシーそれぞれの役割分担を明確にした公共交通ネットワークをつくります。

(3)わかりやすく、利用しやすい料金体系にします。

(4)地域拠点間や交通けっせつ点への接続を担う基幹路線は行政が主体で確保する路線とし、地域で必要な地域路線の運行確保は、地域主体とします。

(5)まちづくりせさく、観光施設や隣接市との連携を強化し、市民が住みよく、市外からの来訪者も利用できる路線とします。

(6)福祉せさく等と連携し、地域特性や需要に応じた交通システムまたは市民自ら移動手段の確保に取り組むための環境構築を図ります。

(7)公共交通利用促進につながる様々な取組をおこないます。

 

数値目標

目標のたっせいどを測るため、5つの数値目標を設定します。

 

目標1 鉄道以外の公共交通機関利用者数の目標を、れいわ5年度の目標値は1年あたり908,500人、れいわ7年度の目標値は1年あたり980,000人とします。なお、れいわ元年度の実績は1年あたり980,771人となっていました。

また、内訳は次のとおりです。

コミュニティバスの、れいわ5年度の目標値は1年あたり93,500人、れいわ7年度の目標値は1年あたり100,000人。

なお、れいわ元年度の実績は1年あたり101,604人となっていました。

とよてつバスしんぽう線、豊川線の、れいわ5年度の目標値は1年あたり370,000人、れいわ7年度の目標値は1年あたり400,000人。

なお、れいわ元年度の実績は398,056人となっていました。

豊川市内タクシーの、れいわ5年度の目標値は1年あたり445,000人、れいわ7年度の目標値は1年あたり480,000人。

なお、れいわ元年度の実績は1年あたり481,111人となっていました。

鉄道の利用者数の目標については、主要な鉄道駅の1日あたりの乗車人数とし、れいわ5年度の目標値は1日あたり20,000人。れいわ7年度の目標値は1日あたり20,000人とします。

なお、れいわ元年度の実績は20,375人となっていました。

 

目標2 コミュニティバス年間収支率の目標を、れいわ5年度は9.7パーセント、れいわ7年度は10.0パーセントとします。

なお、れいわ元年度の実績は11.9パーセントとなっていました。

 

目標3 コミュニティバス行政負担額の目標を、れいわ5年度は122,116千円、れいわ7年度は126,667千円とします。

なお、れいわ元年度の実績は111,343千円となっていました。

 

目標4 市民移動手段の公共交通分担率の目標を、れいわ5年度は8.4パーセントとします。

なお、れいわ元年度の実績は8.1パーセントとなっていました。

 

目標5 バス停、駅せいけん等カバー率の目標を、れいわ5年度は65パーセント、れいわ7年度は70パーセントとします。

なお、れいわ元年度の実績は65.4パーセントとなっていました。

 

8 目標をたっせいするためにおこなう事業及びその実施主体

目標たっせいのための11の事業について、順次進めていきます。

PDF形式の資料では、事業の実施主体とスケジュールを掲げていますが、ここでは省略します。

 

公共交通路線関連事業

まる1 基幹路線の改善運行

実施主体 豊川市、交通事業者

市民アンケート調査や利用者アンケート調査の結果を踏まえ、移動ニーズに合致した効率的な運行ルート、ダイヤに見直すとともに、現行の経費の範囲内で運行本数の増便を図ります。

りっちてきせいかけいかくにおける都市機能誘導区域居住誘導区域を意識した運行ルートに見直します。

 

まる2 地域路線の改善運行

実施主体 豊川市、地域、交通事業者

地域住民が移動手段の必要性を認識し、その確保と活用に向けた地域住民の主体的な取組により、運行を実施します。

 

地域の役割

地域協議会の立ち上げ、地域協議会が主体となった地域路線の検討

継続的な地元意見の収集集約及び関係機関との意見交換会の実施

 

行政の役割

積極的に取り組む地域に対する情報提供や助言

地域路線の運行に必要な事務手続き、関係機関との調整

運行経費の負担などに関する調整

 

運行事業者の役割

行政とともに利用しやすい路線を提供

安全運転

利用の状況等、路線の評価や利用状況に関しても積極的に参画

 

地域公共交通会議の役割

地域路線及び市域全体の地域公共交通ネットワークの利便性向上に向けた助言、審議、承認

 

まる3 交通けっせつ点の整備

実施主体 豊川市、交通事業者

交通けっせつ点では、乗継による待ち時間が生じるため、ベンチ、屋根などの整備を進め、乗継負担の軽減及び利便性の向上を図ります。

 

利用促進関連事業

まる4 バス停の待合環境改善

実施主体 豊川市、交通事業者

バス停におけるベンチ、屋根などの整備を進めるとともに、バスロケーションシステムの導入を検討します。

 

まる5 新たな料金体系制度の導入

実施主体 豊川市、交通事業者

市内バスの料金体系を、より一体的でわかりやすくするとともに、路線間の乗継に際し、利用者負担の軽減に資する割引を導入します。

 

まる6 新たな料金支払方式の導入

実施主体 豊川市、交通事業者

定期券、ICカード、QR決済などの新たに利用しやすい料金支払い方式を導入し、利用者の利用頻度と、新規利用者獲得を図ります。

 

まる7 公共交通案内の充実

実施主体 豊川市、地域、交通事業者

各種媒体で公共交通に関する時刻表や運行ルート情報を作成するなど、公共交通案内の充実を図ります。

 

まる8 周知、広報活動の実施

実施主体 豊川市、地域、交通事業者

公共交通に関する取組やせさくについて、各種媒体を用いて周知し、利用促進を図ります。

 

まる9 利用促進活動等の実施

実施主体 豊川市、地域、交通事業者、東三河地域公共交通かっせいか協議会利用促進イベント実施とうにより、公共交通機関の利用意識向上を図るとともに、公共交通機の車内衛生環境の向上や運転手不足の解消につながる取組を実施します。

 

まる10 事業評価の実施

実施主体 豊川市、地域、交通事業者

計画や基幹路線地域路線の評価をおこない、改善や目標たっせいに向けた利用促進をおこないます。

 

まる11 新規移動手段の導入検討

1)デマンドタクシー実証実験の検討

実施主体 豊川市、交通事業者

新しい移動手段として、デマンドタクシー導入の可能性を調査、検討します。

2)ボランティア輸送制度等の導入検討

実施主体 豊川市、地域

地域の状況に応じて、介護保険制度による移動サービスの導入について検討します。

引き続き福祉自家用有償運送に取り組むとともに、例えばボランティア輸送の導入に積極的な地域に対し、車両購入補助等の仕組みの構築を検討します。

 

9 たっせい状況の評価

(1)PDCAサイクルの構築

事業はPDCAサイクルをおこないながら推進していきます。

事業の推進にあたっては、目標のたっせいどを評価し、豊川市地域公共交通会議に審議を諮りながら、事業継続の判断やニーズに応じた改善をおこない、関係者の共通理解のもとで、実施主体が中心となって計画、実施へと、PDCAサイクルをおこないながら推進していきます。

(2)評価スケジュール

PDF形式の資料では、評価スケジュールを掲載していますが、ここでは省略します。

(3)事業の推進体制と進捗管理

事業の推進と進捗管理は、豊川市地域公共交通会議においておこないます。

事業の推進は、各事業の実施主体が役割に応じて連携し、責任をもって協働しながらおこないます。

事業の進捗管理は、評価スケジュールに基づきおこないます。

 

お問合せ 豊川市地域公共交通会議事務局 豊川市市民部人権交通防犯課公共交通係

電話 0533892149(直通) ファクシミリ 0533892125

Eメール jinkenkotsu@city.toyokawa.lg.jp

ホームページ http://www.city.toyokawa.lg.jp/