「広報とよかわ」2018年9月号(MY COLOR)
更新日:2018年8月31日
MY COLOR
きらっと☆とよかわっ!輝くひとVol.42
さまざまな分野で活躍する豊川市出身のトップランナーを紹介します
目標とされるようなチームに成長したい
〈サッカー選手〉小林 真規子さん
日本女子サッカーのトップリーグで活躍する小林さんにお話を伺いました。
高校入学後、女子サッカー部に入部しサッカーを始めた小林さん。初めはまともにボールを蹴ることもできなかったが、仲間とともに懸命に練習を重ね、技術を磨いた。高校3年生のとき、18歳以下の愛知県代表に選出。そこで、レベルの高い選手たちのプレーに刺激を受け、さらに上を目指そうと、大学入学と同時に名古屋のクラブチームへ入団した。
経験を積み、国体の愛知県選抜に選ばれるまでに成長。2008年の国体で、格上の強豪チームを相手に得点を決める。この1点に手応えを感じ、「強いチームに身を置いてプレーしてみたい」と考えるようになり、2009年、トップリーグ・なでしこ2部リーグの伊賀FCくノ一の入団テストに挑戦。見事合格し、なでしこリーガーとしての生活が始まった。
移籍後は、フルタイムで仕事をしながら週6日の練習の日々。厳しい環境の中、うまくなりたい一心で、必死に周りに食らいつき、1年目からレギュラーに定着。攻撃の起点となるミッドフィルダーとしてチームに貢献し、1部リーグ昇格の原動力となった。
数々のチームと対戦する中、特に目を引いたのが、なでしこジャパンでも活躍した宮間あや選手だった。「周りの選手を生かす正確なパスに衝撃を受けた」と当時を振り返る。一緒にプレーしたいと思い、2015年、1部リーグの強豪・岡山湯郷Belleへ移籍。宮間選手とともにチームの第一線で活躍を続けた。
その後、「現役のうちに自分を育ててくれた地へ少しでも恩返しをしたい」と、地元でプレーすることを決意。2017年、現在所属するNGUラブリッジ名古屋へ移籍した。
現在、なでしこ2部リーグ昇格を目指し、選手としてプレーを続けるとともに、後輩の育成にも力を入れている。「チームメイトに自分の経験を伝えながら、地元の子どもたちが目標とするチームになれるよう、みんなで成長していきたい」と意気込む小林さんを応援したい。
プロフィール
小林 真規子(こばやし まきこ)
牛久保小、南部中、小坂井高校、中京女子大学(現在の至学館大学)を卒業。シロキFCリベルタ、名古屋FCレディース、伊賀FCくノ一、岡山湯郷Belleで活躍。現在はNGUラブリッジ名古屋に所属し、なでしこ2部リーグ昇格を目指す。