図録「ホーロー看板にみる広告文化史 サミゾチカラコレクション展」
更新日:2013年1月4日
ホーロー看板にみる広告文化史 サミゾチカラコレクション展
完売しました
内容
ホーロー(琺瑯)は、鉄などの金属の素地に釉薬を塗って焼成し表面を硝子質で覆うもので、その耐久性などからかつて屋外看板の素材として利用されました。企業は自社商品の広告手段としてこぞって大量のホーロー看板を制作して、全国津々浦々の店頭や民家の壁面など人目に付く場所に掲示し、その最盛期と言われる昭和30年代から40年代にかけては、街中の風景としてあたりまえのように存在していました。現在ではその姿をほとんど見ることがてきなくなり、どこか懐かしさを感じさせるホーロー看板ですが、わが国の広告文化史において特徴ある一つの事象であり、また当時の庶民の暮らしぶりを今に伝える歴史資料としての価値もあるといえるでしょう。
佐溝力氏は、長きに渡り広告資料の収集に努められ、その中でもホーロー看板については総数2千点を越える一大コレクションとなっています。それらは、特定の種類・年代に偏ることなく収集されたものであり、ホーロー看板からわが国の広告文化史や庶民の暮らしぶりを知るには格好のコレクションとなっています。
本展では、サミゾコレクションの数々のホーロー看板を展示し、わが国の広告文化史や懐かしい時代を振り返る機会として開催します。 (あいさつ文より)
ページ数:120、価格:1000円、刊行年月日:平成17年2月4日