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2019年度 卒業式 「式辞」 名もなき花をあなたに

更新日:2020年3月17日

「式辞」
「古当が丘の、朝のしじま」に、一つ、また一つと、春の気配を感じる今日この頃となりました。弥生三月、桃の節句、そしてこの佳き日。「第七十三回卒業証書授与式」を挙行できますことに、高い席からではありますが、深く感謝申し上げたいと思います。
 また、保護者の皆様、お子さまのご卒業、誠におめでとうございます。教職員一同、心からお祝い申し上げます。九年間の義務教育を終えられようとする 皆様の感慨もひとしおのことと拝察いたします。さらには、これまで本校に賜りました、深いご理解とご協力に、心から感謝申し上げます。(ありがとうございました。)
 しかしながら今回、この卒業式の在り方について、重ね重ねご心配をおかけしたこと、また、在校生の参列や、ご来賓から直接ご祝辞を賜る機会がなくなったこと、さらには、合唱が制限されてしまったことなど、校長として、本当に申し訳なく思っております。
 さて、そうした状況であるにもかかわらず、主役の三年生の皆さんは、先週の金曜日、こう言ってくれました。 「この卒業式があることに感謝しよう」「当日は、笑顔で旅立ちたい」 涙ながらに、しかし気丈に、そう口にする皆さんの姿を見て、目頭が熱くなったのを覚えています。
 さて、そんな、すべてを飲み込んでくれた三年生の皆さんは、もう、私の「式辞」は、お見通しだと思います。そうです。この一年は、「花」が、テーマでした。一年をかけて、皆さんの旅立ちに、花を添えたいと思いました。思い出せますか。
一学期始業式。
あの頃は、令和の「梅」の花に沸き立っていましたが、こうやって、演台の下から出したのは「桜」の花でした。梅が咲き誇るあの万葉の「歌会」で、こんな句が詠まれていましたね。
「梅の花 咲きて散りなば 桜花 継て咲くべく なりにてあらずや」 
「梅の花が咲いて、散ってしまったら、次には桜の花が咲こうとしていないだろうか」
君たちが創る令和の時代、そして、さらに、その次の時代を見据えていく、その象徴としての「桜」でした。

一学期終業式。「奇跡のひまわり」
阪神淡路大震災の瓦礫の下から、美しく咲いたひまわり。その種が巡り巡って、皇居に花を咲かせました。当時の皇后、美智子様の一句。
「贈られし、ひまわりの種は生え揃ひ 葉を広げ行く 初夏の光に」
人の想いはどこまでも、いつまでも繋がっていく。「ひまわり」がもつ、奇跡の物語。

二学期始業式。  「秋の七草」。
「はぎ、ききょう  くず、ふじばかま、おみなえし、おばな、なでしこ」 それぞれがもつ花言葉。
特に絶滅の恐れがある、桔梗の「気品」、藤袴の「思いやり」、おみなえしの「親切」、そして、なでしこの「純愛」。坂中生の心の中では、決して絶えることなく、すべてが秋の風にそよいでいる、そんなことを願った「秋の七草」。

そして二学期終業式。 人権集会の「Hisakoさん」に出会って、一歩、大人に近づいた君たちへ、「ポインセチア」を贈りました。「サンタクロースっているんでしょうか?」と問う、8歳のヴァージニア。子どものストレートな質問に、目を背けず、真正面から、愛情と優しさをもって応えようとした、新聞記者のフランシス。彼のような大人になるためには、広くて、複雑な この世界をおしはかる、大きくて、深い知恵が必要であるということ。クリスマスに「ポインセチア」を見たら、ヴァージニアを、そしてフランシスを思い出して下さい。

そして三学期始業式。冬を彩る、素敵な香りの「水仙」。しかしながら水仙は、自分の事しか愛せない、美少年ナルキッソスの化身でもあります。子年のスタートにあたり、絵本「ねずみ君の気持ち」の、ネコ君の姿に、水仙を重ねました。

「桜」「ひまわり」「秋の七草」、「ポインセチア」に「水仙」 四季折々の花々には、美しい色形香りだけでなく、「先を見据えること、想いは繋がるということ、失くしてはならないもの、想像力や本当の優しさ、自分だけではない、他への思いやり」、こういった、伝えたいメッセージがあったのです。ふと思うとこれらは、皆さんが毎日唱えてきた、「誓いの言葉」にある、「夢、仲間、正義」そのものだ、とも言えます。一年をかけて、選んだ花々です。今一度、一つの花束にして、贈りたいと思います。
 そして今日は皆さんに、最後の花を準備してきました。この花です。
この花は、何色でしょう。白ですか、黄色ですか。「名もなき花」ですので、たぶん、人それぞれ、見え方は違うでしょう。もしかしたら、よく見えない人もいるかもしれません。この花を見るには少しコツがいるのです。
そうです。人は、目には見えなくても、感じ、考え、想像することができます。慮ることができるのです。先ほどのフランシスも「サンタクロースは、目には見えない。しかし、それがサンタクロースがいないという証明にはならない」と言っています。サン、テグジュペリの「星の王子様」も、「大切なものは、目には見えない。心で見るんだ」と言っています。 
この「名もなき花」を贈ります。今は名前すらありませんし、見えないかもしれません。しかし、「目に見えないものを想像すること、心で見ること」、この少しのコツが、自分自身の習慣になった時、「名もなき花」は、色、形、香りをはっきりさせます。するとその花は、誰かの心を温めたり、励ましたりします。周りからも、大切にされるでしょう。そして、たくさんの幸福の種を落とし、あなたを中心に愛ある世界を創り出すのです。
※この「名もなき花」を、私の大好きな坂中生に贈ります。大事に育ててください。
さあ、いよいよお別れの時です。臆することなく、人生に歩み出してください。坂中の校訓“自主”は、いつもあなたを勇気づけるはずです。
以上、皆さんの人生が、実り多いものでありますよう、祈念するとともに、花束に、「名もなき花」を一つ添えて、「式辞」といたします。190名の皆さん、卒業、おめでとうございます。

              令和二年三月三日  豊川市立小坂井中学校長   井 上 正 英

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電話:0533-78-3322 ファックス:0533-78-4366

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