「広報とよかわ」2015年12月号(MY COLOR)

更新日:2015年12月1日

MY COLOR

きらっと☆とよかわっ!輝くひとVol.9
さまざまな分野で活躍する豊川市出身のトップランナーを紹介します

どんな役にでも挑戦して
演技派の俳優を目指していきたい


俳優 山本 裕典さん

山本 裕典さんの写真
現在、TBS火曜22:00から放映のドラマ「結婚式の前日に」に出演中(写真提供TBS)

 「学生時代は、サッカーやバレーボールなど、スポーツ三昧で、芸能界は夢の世界だった」と振り返る山本さん。芸能界への道が開けたのは高校最後の年。サッカー部を引退し、就職も決まって、毎日に活気がなくなっていた頃、不意に母から渡されたモデル雑誌のコンテストがきっかけだった。「雑誌に顔写真が載れば将来自慢になる」と思い、軽い気持ちで応募したが、予想だにしない読者投票1位。芸能界に行くかどうか、人生の岐路に立たされた。家族は大反対だったが、父が「ダメなら戻ってくればいい」と後押ししてくれ、芸能界入りを果たした。

 上京した直後は、あいさつ回りやオーディションをこなす日々。慣れない都会の環境で自分の無名さを思い知った。仕事がなく不安で「オレは何をやってんだろう」と自問すらした。やっとの思いで「仮面ライダーカブト」でデビューしたものの、共演者が俳優として完成度が高いことに衝撃を受けた。「『変身!』の一言でさえしっかり言えないくらい、演技が下手くそだった」と今でも顔を赤らめる。それでも、監督や出演者から撮影の基礎を学ぶことができ、自分のはまり役とも言えるコミカルな一面を引きだしてくれたこのデビュー作品が、今でも原点であるという。

 5年も経過する頃には、ドラマや舞台の主演に抜てきされるようになった。「主演となり、撮影に対する見方が変わった。スタッフを気遣い、自分が頑張ることで、みんなのやる気を引きだすことを意識できるようになった」

 来年でデビューから10年。 さまざまな役を経験してきたが、毎回が勉強だという。「いまだに演技の正解が何かは分からない。どんな小さな役でも手を抜かずに挑み、引きだしを増やして、自然と作品に溶け込める演技派の俳優を目指したい」と成長に余念がない。

 夢は、自分が脚本・演出を手掛ける劇団を立ち上げ、定期的に公演すること。「70、80歳になっても俳優の仕事を続け、地元の方に活躍している姿を見せていきたい」と話す。

 地元に凱旋する日を心待ちにしながら、今後の活躍を応援していきたい。

山本 裕典さんの写真

プロフィール

山本 裕典(やまもと ゆうすけ)

一宮西部小、一宮中、豊川工業高校を卒業。第18回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで、準グランプリとフォトジェニック賞(読者投票1位)を受賞し芸能界デビュー。現在、映画、ドラマ、舞台、モデルなど多方面で活躍。27歳。

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