「広報とよかわ」2019年4月号(特集)

更新日:2019年4月1日

特集1 平成31年度予算

総額1,119億7,196万円の平成31年度予算が第1回定例市議会で可決されました。
今回の特集では、平成31年度施政方針の概要と主要事業を掲載しています。
詳しいことは、財政課(電話:0533-89-2127)へお問い合わせください。

「子どもたちの笑顔があふれ安全安心で人にやさしいまちづくり」を進めます

豊川市長 山脇 実
私は、これまで市民との対話をたいせつにし、合併後の市域の均衡ある発展と一体感の早期醸成を図りながら、さまざまな課題に取り組んでまいりました。
我が国は、人口減少や少子高齢化が進む中、「人づくり革命」「生産性革命」「働き方改革」を軸とした潜在成長率の引き上げに取り組んでいます。また、少子化対策や社会保障に対する安定的な財源確保のため、10月から消費税率が引き上げられるとともに、幼児教育・保育の無償化などが実施されます。
本市では、こうした状況に対応するため、平成28年に策定した「第6次総合計画」や「豊川市まち・ひと・しごと創生総合戦略」に基づく地方創生のための重点施策に取り組み、次の世代のためにしっかりとした礎を築くべく、市民の皆さまとともに歩みを進めてまいります。
政策ビジョンに掲げる「4S」のまちづくり
【スマイル】「子育てするなら豊川市」といわれるまち
保育所の空調整備や児童クラブの増設など、若い世代が結婚、妊娠・出産、子育てに対して、より前向きに考えられるように、少子化対策をきめ細かく、幅広い範囲で推進します。
【セーフティ】安全安心で活気あふれるまち
自然災害などに対応するため、防災の拠点となり、防災教育にも寄与する防災センターを本年秋に完成させます。
【ソフト】人にやさしく健康で自然と共生したまち
障害者就労相談支援事業の専門員や高齢者相談センターの認知症地域支援推進員を増員するなど、障害者雇用や認知症支援などの体制を強化します。
【シンプル】わかりやすく、無駄のない行政
ファシリティマネジメントの視点から、公共施設の予防保全を実施するとともに、小坂井地区公共施設再編整備事業では、複合施設として小坂井地域交流会館(仮称)の建設に着手します。

総合計画の6つの政策に基づく主な事業
【安全・安心】町内会などへの防犯カメラ設置補助や防犯ランナーズ事業を実施し、防犯活動を促進します。三河臨海緑地避難用高台の整備と合わせて、避難誘導装置「のろしグナル」を全国で初めて設置するなど、災害に強いまちづくりを進めます。
【健康・福祉】風しんの抗体を持つ割合が低い年代の男性に対する定期予防接種を実施するなど、感染症拡大防止に努めます。市域全体の保育所の基盤整備を推進し、3歳未満児などの児童の受け入れを拡大します。
【建設・整備】空き家対策では、老朽空家等解体費補助を引き続き実施します。地域公共交通網形成計画の改訂に向け、タクシーを活用したデマンド型交通などに関する調査や実証実験を行います。
【教育・文化】可動式コンピュータを小学校2校で試験的に導入するなど、ICT教育環境の整備を進めます。
【産業・雇用】首都圏から本市に移住して就職や起業をする方に対する補助を行い、UIJターンの促進と雇用の拡大を図ります。
【地域・行政】地域コミュニティの核となる地区市民館の改修に順次着手します。クラウドファンディングや企業版ふるさと納税の活用などの財源確保にも積極的に取り組みます。
                                         

平成31年度の予算概要

総額 1,119億7,196万円
平成31年度予算の一般会計は対前年度比2.4パーセントの増、特別会計は23.3パーセントの減、企業会計は34.9パーセントの増となり、全会計の総合計では3.5パーセントの増となりました。

一般会計 622億9,000万円

歳入 622億9,000万円

市税内訳
個人市民税 105億8,600万円
法人市民税 15億5,490万円
固定資産税 129億1,980万円
軽自動車税 5億485万円
市たばこ税 9億9,000万円
入湯税 4,300万円
都市計画税 22億4,300万円

個人市民税が個人所得の伸びなどにより対前年度比1.0パーセントの増、法人市民税が堅調な企業収益から1.8パーセントの増となっています。また、固定資産税では、家屋における新増築の増加や償却資産における設備投資の増加から2.1パーセントの増を見込んでいます。この結果、市税全体では1.6パーセントの増となりました。その他、地方特例交付金は幼児教育・保育無償化に伴う臨時的な措置などにより456.9パーセントの増、市債は財政調整基金などを活用して借入を抑制しましたが、4年ぶりの臨時財政対策債の借入などにより7.3パーセントの増となっています。

歳出 622億9,000万円 

一般会計は、平成30年度を上回る予算となり、過去最大規模となりました。これは、第6次総合計画および政策ビジョンへの重点配分、社会保障関係費の増加や消費税率の引き上げなどの諸課題に対して積極的な予算編成を行ったことなどによるものです。「まち・ひと・しごと創生総合戦略」に基づく地方創生のための重点施策に取り組むとともに、人口減少や少子高齢化の進行に立ち向かい、次の世代のためのしっかりとした土台作りを目指した予算となっています。

特別会計 188億260万円

【会計区分、予算額、構成比】
会計区分 豊川西部土地区画整理事業、予算額 1億9,670万円、構成比 1.0パーセント
会計区分 豊川駅東土地区画整理事業、予算額 4億3,660万円、構成比 2.3パーセント
会計区分 公共駐車場事業、予算額 8,110万円、構成比 0.4パーセント
会計区分 国民健康保険、予算額 153億7,440万円、構成比  81.8パーセント
会計区分 後期高齢者医療、予算額 24億230万円、構成比 12.8パーセント
会計区分 土地取得、予算額 2億9,300万円、構成比 1.6パーセント
会計区分 一宮財産区管理事業、予算額 80万円、構成比 0.0パーセント
会計区分 赤坂財産区管理事業、予算額 300万円、構成比 0.0パーセント
会計区分 長沢財産区管理事業、予算額 400万円、構成比 0.0パーセント
会計区分 萩財産区管理事業、予算額 1,070万円、構成比 0.1パーセント
合計 188億260万円、構成比 100.0パーセント
(注記)公共下水道事業と農業集落排水事業は、平成31年度から、企業会計の下水道事業へ変更となりました

企業会計 308億7,936万円

水道事業会計

小計 51億3,378万円、16.6パーセント
下水道事業会計

小計 74億3,877万円、24.1パーセント
病院事業会計

小計 183億681万円、59.3パーセント
合計 308億7,936万円 100.0パーセント

総合計画に掲げる6つの政策

主な事業を紹介

安全・安心

安全で快適な生活環境が整っているまち

健康・福祉

誰もが健やかに生き生きと暮らしているまち

建設・整備

住み心地よい、訪れやすい都市環境が整備されているまち
宿伊奈土地区画整理事業(仮称)支援事業 8,280万円

教育・文化

あらゆる世代の人が豊かな心を育んでいるまち

産業・雇用

魅力と活力があふれているまち

地域・行政

地域と行政がしっかりと支えているまち

特集2 江戸宿場の風情をそのままに 大橋屋リニューアル

市指定文化財の大橋屋(旧旅籠鯉屋)が、保存修理工事を終え、平成31年4月24日から新たな姿で開館します。今回は、江戸時代の宿場の歴史に触れられる施設としてリニューアルした大橋屋を紹介します。
詳しいことは、生涯学習課(電話:0533-88-8035)へ、お問い合わせください。

大橋屋のあゆみ

大橋屋の建物は、文化6(1809)年の赤坂宿大火以降に建てられたと考えられています。江戸時代は「鯉屋」の屋号で、一般の旅人が宿泊する旅籠屋でした。明治11年には、明治天皇の北陸巡幸の休憩所としても利用され、明治19年に高田家、そして青木家と所有者が変更し、屋号も「大橋屋」と改められました。その後、旧東海道で唯一営業する江戸時代建物の旅籠屋として、平成27年3月まで旅館業が営まれ、同年9月に市へ寄附されました。
昭和52年3月1日に市指定文化財(旧音羽町指定文化財)となった大橋屋では、これまでの文化財調査で、大正10年の火災で焼けた木材や壁など、その長い歴史を示す痕跡なども発見されています。これらの保護・復原や耐震補強などのため、平成29年度・30年度に保存修理工事を行い、今年4月、開館を迎えることとなりました。

大橋屋の施設概要

所在地 赤坂町紅里127-1
開館時間 10時00分から16時00分まで(4月24日は12時00分から)
休館日 月曜日(祝日は開館)、年末年始(12月29日から1月3日まで)
入館料 無料
駐車場 10台
建物構造 木造瓦葺2階建て
その他 希望により、ボランティアガイドによる案内を行います

隣接する脇本陣跡を、大橋屋の景観を楽しめる多目的広場として整備した他、大橋屋と脇本陣の間にあった東海道から代官所への通路を復元しました

玄関(外観) 文化財調査で発見された唐草文様の彫刻が残されています
玄関(一階) 曲線を描くかまちと式台のある玄関となっています
吹き抜け マツ材を使用した当時の梁や小屋組みを見ることができます
座敷(二階) 座敷からは、格子越しに街道を見下ろすことができます
中庭 歌川広重の浮世絵を模した灯篭とソテツを配置しています
主屋裏 中央にウメの木を植え、主屋以外の建物を平面表示しています

開館記念イベント

甘酒接待
日時 4月25日(木曜)・26日(金曜)
費用 無料

呈茶
日時 4月27日から29日までの10時00分から14時00分まで
内容 抹茶・和菓子の提供
費用 300円

スタンプラリー
期日 4月27日から5月6日まで
内容 赤坂宿内の各名所を巡るスタンプラリー(30分程度)
その他 4月27日(土曜)10時00分から、スタンプラリー開始記念として音羽華炎による演舞を行います。また、スタンプをすべて集めた方に、ミニ風呂敷をプレゼントします(先着500人)

宿場の風情を感じる

江戸時代、人や物資を運ぶ重要な役割を担っていた東海道。市内でも、小坂井から長沢まで街道が走り、大橋屋のある赤坂と御油には、旅人が宿泊したり荷物を受け渡したりする宿場が配置されていました。
旧東海道では、歌舞伎行列が練り歩く雨乞いまつりや御油・国府の夏まつり、参勤交代を再現した大名行列など、当時の姿を今に伝える行事が受け継がれています。また、寺社や史跡の他、昔ながらの家屋なども残り、江戸宿場の風情を感じることができます。リニューアルした大橋屋とともに、旧東海道の街並みを巡ってみてください。

お問い合わせ

企画部 秘書課
電話:0533-89-2121

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