「広報とよかわ」2019年8月号(モノ、ヒト、シゴト)

更新日:2019年8月1日

モノ、ヒト、シゴト TOYOKAWA PRODUCE

産業が盛んな豊川市。「モノ、ヒト、シゴト」では、豊川市が誇るモノづくりと、それに携わるヒトを紹介します。

vol.05

世界で選ばれる炎を目指して
新富士バーナー株式会社 生産部部長・冨永主幸さん

新富士バーナー株式会社 生産部部長・冨永主幸さんの写真

支持される安定した火力
SOTOブランドでアウトドア用シングルバーナーなどの開発・製造・販売を行っている新富士バーナー。扱いやすく、安定した火力を維持するバーナーは、プロの登山者からビギナーまで幅広い層から支持されている。生産部の冨永さんは、「私たちが常に意識していることは顧客主義。使う人が喜び、かつ安全なものを作ることが使命」と話す。

革新的な技術力
工業用バーナー製造会社として創業した新富士バーナーだが、その後訪れるキャンプブームを転機にカセットガスを燃料としたアウトドア用バーナーの製造を始めた。しかし、カセットガスの場合、外気温によりボンベが冷えるとガスが気化しにくくなり内部の圧力が上がらないため、火が弱くなってしまう欠点があった。「何とかできないかという利用者からの声に対して、根本的な解決策を提案できないことが悔しかった」と語る。こうした中で開発されたのが、バーナー内に埋め込めるほど超小型化したガスの圧力調整機。この開発のためにカセット缶からガスを送る部分に直径0.08ミリメートルという極小の穴を開ける独自の加工技術を編み出した。
この機器を搭載したバーナーは、場面を選ばない汎用性の高さから国内だけでなく海外でも注目され、標高5千メートルを超えるエベレストのベースキャンプで使われるなど、その安定した性能が高く評価されている。

時代をつかむスピード感
「時代の流れとともに変化していくことを大切にしている」と冨永さんは話す。そして「私たちの強みは部署間の垣根を越えて意見を言える風土ができていること」と言うように、顧客の求めるものにすぐ応えるため、一人ひとりがスピード感を意識して開発に取り組んでいる。この強みと積み重ねた技術を生かした挑戦が、これからも続く。

新富士バーナー株式会社 本社 御津町御幸浜1号地1-3

1978年創業。工業・園芸・アウトドア用バーナーの製造・販売を行う燃焼器具の総合メーカー。アウトドア用シングルバーナーは全国シェアトップクラスを誇る

お問い合わせ

企画部 秘書課
電話:0533-89-2121

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