「広報とよかわ」2020年9月号(モノ、ヒト、シゴト)

更新日:2020年9月1日

モノ、ヒト、シゴト TOYOKAWA PRODUCE

産業が盛んな豊川市。「モノ、ヒト、シゴト」では、豊川市が誇るモノづくりと、それに携わるヒトを紹介します。

vol.16
歯車に思いを込めて
中日精工株式会社技術部マネージャー・内永 優さん

中日精工株式会社技術部マネージャー・内永 優さん

歯車専門メーカー

創業当時から、自動車などに使われる歯車を専門に製造している中日精工。特に、トラックや貨物自動車などで、ハンドルの動きをタイヤに伝える歯車は、国内トップクラスのシェアを誇っている。生産技術部門を統括する内永さんは「自動車に使われる歯車を高い精度で作り上げる技術には自信がある」と言う。

安全性・快適性を支える歯車

自動車には無数の歯車が使われており、動力を伝える役割を果たしている。歯車が持つ耐久性と動きの滑らかさが、安全で快適な乗り心地を生み出す。そのため、歯車を製造する際に重要になるのは、歯車同士のかみ合わせ。歯車を0.001ミリメートル単位で切削し、歯同士が接する位置や面積を微調整していく。「この作業により、耐久性に優れ、音や振動が生じない滑らかな歯車が出来上がる。自動車に乗車される方の安全性と快適性を支えるため、理想の形を追求している」と語る。また、創業以来大切にしているのは、どんな要望にも応える姿勢。顧客から細かなニーズを聞き取りながら試作を繰り返し、出来上がるまでに3年以上掛かることもあるという。「大事なのは、何事にもチャレンジすること。長年の経験で培ってきた技術を持って全力で応えている」この技術が評価され、中日精工の歯車は、現在、国内だけにとどまらず、外国産の自動車にも組み込まれている。

新しい分野へ技術を発信

豊川に拠点を置き、一貫して歯車を製造し続けてきた中日精工。「歯車は、世の中を豊かにすることができる部品。歯車を使って、皆さんに必要とされる製品作りの力になりたい」と、現在は、医療用・介護用ロボット産業の分野を視野に入れ、試作品を作り始めている。これからも豊川でものづくりを続け、新しい分野に向けて技術を発信していく。

中日精工株式会社 穂ノ原3丁目14-1

1966年創業。自動車のエンジン部品・ステアリング部品、農業機械の駆動部品などの歯車を製造。トラックなどのステアリング中間歯車のシェアは国内トップクラスを誇る。

お問い合わせ

企画部 秘書課
電話:0533-89-2121

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