「広報とよかわ」2021年3月号(モノ、ヒト、シゴト)
更新日:2021年3月1日
モノ、ヒト、シゴト TOYOKAWA PRODUCE
産業が盛んな豊川市。「モノ、ヒト、シゴト」では、豊川市が誇るモノづくりと、それに携わるヒトを紹介します。
vol.23
こだわりのバラを届けたい
JAひまわりバラ部会 部会長・近田 義之さん
出荷量全国1位を誇るバラ
36人のバラ生産農家で構成されるJAひまわりバラ部会。年間1600万本にも上るバラの出荷量は全国1位を誇る。さらに、ボリュームのある咲きぶりや日持ちの良さなど高い品質が評価され、主に東京・大阪などの都市圏に出荷されている。「1年を通し安定して品質の良いバラを出荷するため、品質管理には特に注意を払っている」と部会長の近田さんは語る。
高い品質を保つために
温暖で一定の日射量がある豊川市の気候はバラの生育に適していることから、市内では昭和40年代からバラの栽培が盛んになった。現在は、給水や給肥を一括して管理できる水耕栽培を主流としている。
栽培する上で重要なのは、ハウス内の環境をバラの生育に最適な状態に保つこと。そのため、ハウス内の温度、湿度、光合成に必要な二酸化炭素量などを計測できる装置を導入。特に、温度や湿度は天候による影響を受けやすく、こまめな確認と調整が欠かせない。
「日本一のバラを生み出し続けるためには、農家みんなが共通の意識を持つことが大切」と近田さん。部会内では定期的に栽培技術などの情報交換を行うことで、全体の品質向上に努めている。また、出荷時は各農家が品質を確認し、箱詰めを行う。その後、部会内の他の農家が全ての箱を開封し、厳しい基準に照らし合わせ、あらためて検査を実施。徹底した品質管理を経て出荷されたバラは、美しさが長持ちすると好評を得ている。
こだわりのバラを多くの人へ
現在は、イベントなどの相次ぐ中止により、花の需要が激減。「暗い気持ちになる時だからこそ、豊川生まれの美しいバラを多くの人に見てもらいたい」と、現在はSNSなどを利用した魅力の発信に挑戦している。日本一のバラを広く届けるため、こだわりのバラ作りは続く。
JAひまわりバラ部会 三上町雨谷口34
1981年設立。現在、36人のバラ生産農家により構成され、出荷量は全国1位を誇る。東京、大阪などの都市圏を中心に全国の市場へ出荷されている。
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企画部 秘書課
電話:0533-89-2121