「広報とよかわ」2021年12月号(モノ、ヒト、シゴト)

更新日:2021年12月1日

モノ、ヒト、シゴト TOYOKAWA PRODUCE

産業が盛んな豊川市。「モノ、ヒト、シゴト」では、豊川市が誇るモノづくりと、それに携わるヒトを紹介します。

vol.32
信頼の技術を世界へ
トピー工業株式会社 豊川製造所長・高柳 充宏さん

トピー工業株式会社 豊川製造所長 高柳 充宏さん

100年の歴史が誇る技術力
自動車のホイールや建設機械用部品などの製造を手掛けるトピー工業。中でも、豊川製造所でつくられる乗用車のスチールホイールは、国内で約3割のシェアを誇っている。
豊川製造所長の高柳さんは「100年で培った製鋼技術をもとに、安全で信頼されるスチールホイールを製造している」と話す。

品質を保ち軽量化
今の時代に求められるのは、燃費が良く地球環境に優しい自動車。燃費はホイールなどの車体下部を軽くすることで大きく伸ばすことができる。スチールホイールをつくる上では、走行性能を損なわず、いかに軽量化するかが重要。そのためには、より薄い板厚の鋼材を使用する必要があるが、厚さを薄くすると割れやすくなるという課題に直面した。そこで、製造の各工程において担当部門で検討を重ね、溶接方法を変更する他、強度が必要な部分を解析して部分的に厚みを加える独自技術を開発。十分な強度を持ち、かつ軽量なホイールの製造を実現した。「安全性を保ち、地球環境に配慮したスチールホイールをつくるため、製造所一丸となって試行錯誤し改善につなげた」と高柳さんは話す。
また、各部品の検査に加え、溶接後のホイールを回転させ振れ方に偏りがないかなどの検査を行う。出荷前には、機械で判別できないような小さなへこみや傷などを人の目で確認。こうして何回もの検査を実施することで、安定した品質のホイールが完成する。

豊川の技術を世界へ
国外への事業展開をさらに進めていく中で、技術面などで先進的な存在となる豊川製造所。「今後は、他の工場をけん引していくため、豊川製造所の技術やシステムをより磨いていきたい」と語る高柳さん。「世界のトピー」を目指し、これからも自動車産業を支えるため走り続ける。
 

トピー工業株式会社 豊川製造所:穂ノ原3-30

1921年創立。自動車のホイール製造などを手掛ける。豊川製造所は1964年操業。豊川製造所で製造する乗用車のスチールホイールは国内シェアの3割を誇る。

お問い合わせ

企画部 秘書課
電話:0533-89-2121

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