「広報とよかわ」2022年7月号(モノ、ヒト、シゴト)

更新日:2023年8月17日

モノ、ヒト、シゴト TOYOKAWA PRODUCE

豊川市が誇るモノづくりと、それに携わるヒトを紹介します。
vol.39
物流で暮らしを支える
株式会社トヨコン 包装設計課・安形 典紘さん

株式会社トヨコン 包装設計課・安形典紘さん

物流のプロフェッショナル
製品を梱包する際に必要な包装資材の設計から梱包・倉庫管理・運送まで、企業向けの物流業務を担うトヨコン。包装資材の素材や形状をはじめ、あらゆるニーズに応える物流のプロフェッショナルとして、顧客からの信頼も厚い。
「製品が破損なく正常な状態で届くことが当たり前。物流とはそれを影で支える存在です」と包装資材の設計を担当する安形さんは話す。
 
独自の包装設計技術
精密機器や重量のあるものを運ぶ際、配送中の衝撃などから製品を守る包装資材。梱包する製品に合わせて、最適な素材や形状の包装資材を設計する。設計した試作品で仮の製品を梱包し、さまざまな角度から落下試験を実施。包装資材が受ける衝撃などを測定し、製品の安全が確保できる基準に到達するまで、試験と試作を100 回以上重ねることもある。
これまではクッション性のある緩衝材として、発泡プラスチックが主流だった。しかし、ここ数年で環境への配慮から、プラスチックを削減する流れへ。そこで着目したのが、リサイクル率の高い段ボールだった。しかし、段ボールは組み立てが難しく、作業効率の悪さが課題。立体加工技術を駆使して発泡プラスチックと同等の緩衝性を持つ形状を生み出すまでに1年近くかかった。試行錯誤の末にできあがった緩衝材は、環境規制の厳しい欧州に販路を持つ大手IT機器メーカーからも、画期的な包装資材として高い評価を得ている。
 
未来の物流を支える
目まぐるしく変化する物流業界では、スピード感を持ってニーズに応える技術力が要求される。「答えが一つではない世界。技術と工夫で挑戦し続けていきたい」と安形さん。物流全体を通してコーディネートできる強みを生かし、未来の物流を支えていく。
 

株式会社トヨコン 本社:川花町2丁目62番地

1964年にトヨコンの前身である豊川梱包工業を設立。包装資材の設計・販売、梱包作業、倉庫管理システムなど物流全般を取り扱い、独自開発の包装資材の設計などを行う。

お問い合わせ

企画部 秘書課
電話:0533-89-2111

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