平和宣言

更新日:2020年8月18日

 本日、豊川市平和祈念式典を挙行するにあたり、ご来賓の皆様はじめ、ご遺族の皆様、豊川海軍工廠関係者にご臨席を賜りましたことを、心からお礼申し上げます。また、今般の新型コロナウイルス感染症への対策として、本日は規模を縮小しての開催となりましたことにつきましては、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
 本年も、暑い夏の訪れとともに、私たちにとって大切な日がやってきました。昭和20年8月7日。終戦を間近にした夏空の下、豊川海軍工廠は、激しい爆撃により黒煙と猛火に包まれ、一瞬にして2,500人余に及ぶ尊い命が奪われました。
 忘れることのできない経験をした本市は被爆50周年を迎えた平成7年8月7日に「平和都市宣言」を行いました。以降、この思いを引き継ぎ、平和祈念式典を毎年執り行い、悲しい歴史を心に刻むとともに、戦争の惨禍の防止と世界の恒久平和への願いを次代に引き継いでまいりました。
 今日の私たちの平和な暮しは、先人の方々の戦争という悲惨な経験と、そして、復興へのたゆまぬ努力が築き上げた賜物です。
 今を生きる私たちの使命は、75年前に起こった出来事を風化させることなく、戦争の悲しい記憶や悲惨さ、平和の尊さについて伝え続けていくことです。
 一昨年の6月には海軍工廠跡地に「豊川海軍工廠平和公園」を開園しました。今後、二度と戦禍の苦しみを作り出さないためにも、多くの方々にこの施設をご覧いただき、豊川市の、この地で起こった出来事を考える機会としていただければ幸いです。この平和な日々が将来にわたって続いていくよう切に願っております。
 本日ここに、戦禍の犠牲となられた方々の御霊に心から哀悼の誠を捧げるとともに、将来を担う子どもたちの明るい未来に向けて、戦争のない世界、核兵器のない世界の実現を目指し、恒久平和に向けて全力を尽くすことをお誓い申し上げます。

     令和2年8月7日                 
                       豊川市長 竹本 幸夫

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