■よみがえる天平の遺産 三河国分尼寺跡史跡公園

■三河国分尼寺跡史跡公園

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三河国分尼寺跡史跡公園空中写真
 豊川市では、歴史的文化遺産である三河国分尼寺跡を保存して永く後世に伝えていくとともに、郷土の歴史を体感できる場として活用するために平成11年から17年度にかけて保存整備事業を実施しました。
 整備では、国分寺クラスの大伽藍(だいがらん)を備えた三河国分尼寺の当時の姿を体感できるよう、中門及び回廊の一部を遺構の真上に実物大復元しました。その設計については、発掘調査結果に基づき、法隆寺東大門や西院回廊などの現存建物を参考としながら復元設計を行い、工事については柱材に国産のヒノキを用いたほか、屋根瓦は出土品にならい復元し、木部はヤリガンナ仕上げ、柱等の部材は朱塗りとするなど、奈良時代の建築様式を再現した形での施工となっています。また、金堂基壇(きだん)の復元や講堂跡をはじめとする表示施設を整備し、発掘調査によって確認された伽藍の配置を復元したほか、周辺遺跡を含めた地形復元模型を設置しました。
 近隣には、三河国分寺跡や三河国府跡があり、まさしく三河の「天平の里」と呼ぶにふさわしいこの地に三河国分尼寺が現代によみがえりました。

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三河国分尼寺跡史跡公園全体図
中門復元建物の写真
回廊で囲まれた空間への入り口の門です。整備では、回廊の一部とあわせて実物大復元を行いました。

回廊復元建物の写真
中門と講堂をつなぐ廊下状の建物です。国分尼寺跡では単廊(たんろう)構造が一般的ですが、三河国分尼寺は連子窓(れんじまど)をはめた壁の両側を通行できる複廊(ふくろう)構造であることが特徴的です。

金堂基壇の写真
本尊を祀った寺の中心建物で、中央の一段高くなった須弥壇(しゅみだん)の上に仏像が安置されたと考えられます。整備では、基壇(きだん)の復元を行いましたが、奈良の唐招提寺(とうしょうだいじ)金堂に匹敵する規模で、基壇化粧(きだんげしょう)は乱石積(らんせきづみ)、階段はせん積の構造でした。

展望デッキの写真
三河国分尼寺跡史跡公園の全体を見渡すことができ、広大な伽藍配置(がらんはいち)を体感することができます。

地形縮小模型の写真
三河国分尼寺跡周辺には、国分寺・国府跡といった三河の古代史を解明する上での重要遺跡や多くの同時代遺跡が存在します。この地形縮小模型ではこれらの遺跡の位置関係などを知ることができます。


■問い合わせ

教育委員会 生涯学習課
電話:0533-88-8035



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