伝統は受け継がれる　～先輩から後輩へ～　12.16

　今、6年生が5年生に和太鼓「追分」を伝授してくれています。6年生の「追分」には迫力あるたたき方・リズムやそれに呼応するダイナミックな動きも加わるので、5年生の子は神妙な面持ちでリズムとともにそのタイミングを何度も練習していました。6年生が「ここは、こうやってやるんだよ」と優しくしかも真剣に教えてくれている姿はいい先輩だなぁと感心しました。「はいっ、もう1回やるよ！」山本監督（学年主任）の檄が飛びます。6年生の子もそれを受けて真剣にたたきます。

　6年生の子に聞いてみました。「小学校最後の（和太鼓の）たたき納めだね。」6年生の子は「はいっ！」超真剣で、ものすごい迫力の和太鼓演奏でした。それを真剣に、しかも動きをまねして吸収しようとする5年生。とてもいい場面に出あいました。前回と今回の2時間でおおよそを伝達・受け継ぐので、教える方も教えられる方も真剣です。6年生は、後輩に「追分」演奏を託して、少しずつ卒業への準備をしていきます。

　こうした努力があるからこそ、脈々と伝統が引き継がれていくのですね。貴重な瞬間に立ち会うことができました。

　本日、2年生が1年生を「ふゆまつり」へ招待しました。私も2年生の子から招待されていましたので行ってきました。これは11月下に1年生が生活科の「あきまつり」で2年生を招待して、ゲームなどで楽しんだお返しのお祭りだそうです。2年生の子も、準備段階から楽しそうに活動していました。そして今日を迎えました。

　2年生の子はクリスマスらしくサンタの赤帽子をかぶって1年生の教室まで行き、ペアの1年生の子をエスコートします。自分たちのハンドメイドのゲームに案内します。なんと、案内図（会場図）には場所が記されていました。スタンプラリー式にスタンプを押す場所まで作られていました。「わなげ」「クリスマスつり」「ジェットカー」「ヨットカー」「ボーリング」「クリスマスツリーやさん」「ガチャガチャ」「キーホルダー」「かみとんぼ」「冬の玉入れ」「しゃてき」「ビー玉ころがし」「中みはなんでしょうげーむ」「いとでんわ」「おどるヘビ・ピョンピョンがえる」の15もゲームがありました。

　それぞれのゲームでは、説明をする子、準備をする子など分担されており、ゲーム後のスタンプをしてあげるまできちんと活動していました。どの子も生き生きと1年生の子にやさしく教え、楽しませてあげていました。1年生の子たちも楽しそうに過ごせましたね。春先の学校探検、合同で行った社会見学、そして今回。優しいお兄さんお姉さんとして1年生と活動できました。楽しませてもらった1年生の子の中には「2年生になったら、ぼくも（わたしも）1年生に教えてあげたい、楽しませてあげたい」という気持ちが芽生えてくることと思います。ある意味、伝統の引き継ぎがされているなぁと感じます。

　楽しんだ1年生も楽しませてくれた2年生も、最後はお互いにお礼を言って会を閉じました。みんなメッチャいい笑顔でした(^^)/