「読み聞かせ」で「心の脳」が育まれます

　8日（水曜日）は、2020年最初の朝の読み聞かせがありました。ボランティアの方々の読み聞かせを、子どもたちは大変楽しみにしています。聞いている子どもの表情を見ると、それが伝わってくるとともに、よく言われる「心の脳」も育まれていることを実感します。
　「読み聞かせ」を研究した大学教授によれば、読み聞かせ中の読み手である大人の脳では「前頭前野」が活発に動き、聞き手である子どもの脳では「大脳辺縁系」が活発に働いていることが分かったそうです。前頭前野は、思考力や創造力、コミュニケーション、感情のコントロールといった機能を司り、大脳辺縁系では「喜怒哀楽」を生み出し、その感情に基づいて、基本的な行動を決めているそうです。この大脳辺縁系を「心の脳」と呼ぶそうです。
　子どもたちは、「読み聞かせを通じて、豊かな感情、情動がわきあがっていき、脳が活性化する。そして、脳がどんどん使われていき、発達していく。結果として、読み聞かせによって、子どもの豊かな感情を養い、『心の脳』が育っていくために役立っているのだろう」と、研究チームは、まとめていました。
　子どもたちの成長の糧となる「読み聞かせ」を、いつもありがとうございます。