2023年度　「みくらし通信」災害から得る教訓

　先日2日から3日にかかる大雨災害において、保護者のみなさまのご自宅やご家族はいかがだったでしょうか。さまざまな爪痕を残された気象災害ではありましたし、学校でも初めての対応に苦慮させられました。前日より随時雨雲レーダーを確認しながら学校の対応をお伝えしていくことを意識してすすめておりました。校舎改修に伴う仮設校舎への引っ越し準備期間でもあったので、当初から5時間授業を計画していましたが、降り続く強い雨を警戒して予定を繰り上げて早めの通学団下校を決定しました。ただし、小学校はすぐに帰せるわけではありません。安全を留意するために行う通学団下校を行うには、通学団ごとに集まることにまだ不慣れな1年生を高学年が教室まで連れに行くなど必要な時間がかかります。急遽5時間目の授業を取りやめ、給食後すみやかに通学団ごとに集めたのち、混雑をさけるために遠方通学団からの下校に切りかえました。ところが下校予定直前の雨雲レーダーに先ほどまでなかった「線状降水帯」が形を変えてこちらに近づくことが見て取れました。そこで、保護者のみなさまにいったんメールでお知らせした時間には下校が困難となり、その後のレーダーによる画像をもとに順次下校を整えていったという状況でした。
　さらに下校直前に他地区の児童クラブの閉所情報をつかみ、校区の児童クラブに問い合わせると閉所指示が入ったとのこと。その結果、児童クラブ利用家庭にも別の連絡を並行して進めることでかなり混乱した1日となりました。台風や地震といったこれまで想定されてきたり訓練してきている災害への備えは多少あるものの、「線状降水帯」による災害的状況での対応には関係各所にも今後の対応の課題を報告させていただいております。当日の各家庭のご理解とご協力に深く感謝いたします。