本校卒業の画家「大森運夫」氏の作品を寄贈していただきました
更新日:2019年1月18日
1月10日、画家のご家族より桜ヶ丘ミュージアムを通じて、三上町出身の日本画家「大森運夫」(おおもりかずお)氏の作品を3点いただきました。
豊川出身の画家「大森運夫」は、1917(大正6)年、八名郡三上町に生まれました。八名郡三上尋常高等小学校(現豊川市立東部小学校)を卒業し、豊橋第二中学校(現豊橋東高等学校)から愛知県立岡崎師範学校へ進みました。卒業後、短期間現役兵として名古屋歩兵第六聯隊に入営。除隊後八名郡富岡尋常高等小学校へ教師として赴任しました。1939年宝飯郡牛久保尋常高等小学校へ転勤。翌年、広島高等師範学校へ入学するものの肺結核のために中退し、帰郷して療養生活をおくりました。1944年八名郡大和国民学校(現豊川市立一宮南部小学校)へ勤務、1945年5月に入隊し終戦により除隊。1946年豊川市立南部中学校に国語教師として赴任しました。
1950年豊橋市在住の日本画家・中村正義と交流し、強い影響を受けて日本画を始めました。その後、豊橋市立新川小学校、豊橋市立中部中学校で教職を続けながら制作に取り組み、新制作展や日展に入選します。1960年43歳で教職を辞し、中村正義と共に画業に専念します。1962年画家になる決意を固め、川崎市の中村正義宅地内に転居しました。
その後は日本画家として活躍し、新制作協会、創画会等に多くの作品を出品しました。神奈川県展大賞、作品の文化庁買い上げ、山種美術館大賞展大賞受賞。東京や豊川、豊橋でも多くの展覧会が開かれました。
2016年ほの国百貨店で「百寿記念大森運夫展」を開催の後、9月29日に逝去されました。享年99歳でした。
画家にゆかりのある学校や施設に寄贈したいとのご家族の希望で、東部小学校にも「月下」「初秋」「月光のおわら」の3点が届けられました。以前から校長室にある「鶏」の絵を含めると大森作品が4点になりました。
準備ができ次第、玄関や廊下に展示したいと思います。ご来校の際にぜひご覧ください。
「月下」制作年不詳/紙本着色/S50号
「初秋」2013年/紙本着色/P30号
「月光のおわら」2010年/紙本着色/P50号
以前から校長室にある鶏の作品
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東部小学校
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