「広報とよかわ」2015年7月号(MY COLOR)

更新日:2015年9月17日

MY COLOR

きらっと☆とよかわっ!輝くひとVol.4
さまざまな分野で活躍する豊川市出身のトップランナーを紹介します

プロデュースしたいのは
自分が「おもしろい」と思えるもの

〈ドラマプロデューサー〉伊與田 英徳さん

伊與田英徳さんの写真

大ヒットが生まれ難い昨今のテレビドラマ界で、最終回の平均視聴率42・2%という驚異の記録を打ち出した「半沢直樹」。その後も「ルーズヴェルト・ゲーム」や「流星ワゴン」など、次々と話題のドラマをプロデュースする伊與田英徳さんに、お話を聞きました。

子どもの頃、両親があまりテレビを見せてくれない厳しい家庭に育ったという伊與田さん。その反動から、東京の大学に進学して1人暮らしを始めると「テレビを見まくった。テレビは大好きだったし、もともと映像には興味があった」と語る。大学卒業後、最初に勤めたのは、ドラマや情報番組、CMなど、いろいろなことを手掛ける名古屋の制作会社。1年目からディレクターを任されるも、「ゴールデンタイムに流れるようなドラマの制作に携わりたい」と一念発起。30歳のとき、TBSテレビに入社する。

ドラマなどの企画をゼロから立ち上げ、みんなでディスカッションしながら、脚本家や出演者などを決めていくのがプロデューサーの仕事。「全てが思い通りにいくわけではないから、制作過程でうまく化学反応が起きて、自分の思い描くビジョンを超える作品ができると感激する」とのこと。昔は、女性層にウケるのではないかなどと狙って企画もしたが、必ずしも狙い通りになるとは限らない。何が当たるか予測が立ちにくいご時勢、「アンテナを常に高く張り、自分が“おもしろい”と思うものをやる」と腹をくくっている。この潔さが、次々とヒット作品を生み出す要因なのかもしれない。

8月には、TBSテレビ60周年特別企画・2夜連続スペシャルドラマの放送が決定。第二次世界大戦中の激動の時代に信念を持って生きた1人の女性の家族愛を、壮大なスケールで描く。もちろん、伊與田さんもプロデューサーとして中国ロケに参加。「戦争の悲惨さをきちんと伝えていくことが我々の使命。ぜひ見てほしい」とのこと。

今後は「映像文化におけるアジアの先駆者として、日本の力を世界に向けて発信していきたい」と熱く語る。伊與田さんの新たなる挑戦を、これからも応援していきたい。

伊與田英徳さんの写真

プロフィール

伊與田 英徳(いよだ ひでのり)

長沢小学校、音羽中学校、国府高校、東京理科大学を卒業。1998年に制作会社からTBSテレビにキャリア入社。2014年、ドラマ「半沢直樹」で日本映画テレビプロデューサー協会のエランドール賞プロデューサー賞を受賞。48歳。

お問い合わせ

企画部 秘書課
電話:0533-89-2121

AIチャットボット
閉じる