「広報とよかわ」2019年11月号(モノ、ヒト、シゴト)

更新日:2019年11月1日

モノ、ヒト、シゴト TOYOKAWA PRODUCE

産業が盛んな豊川市。「モノ、ヒト、シゴト」では、豊川市が誇るモノづくりと、それに携わるヒトを紹介します。

vol.08
物流業界に技術で応える
日本トレクス株式会社 技術開発部・岡 洋佑さん

日本トレクス株式会社 技術開発部・岡 洋佑さんの写真

物流を支えるトレーラ
昭和39年の創業以来、トレーラやトラックなどの輸送用機器を製造している日本トレクス。中でも、物流の要とも言えるトレーラは豊富なバリエーションと高い品質が評価され、平成21年から10年連続で国内トップシェアを占めている。「顧客ニーズに合った使い勝手の良さと、独自の技術による高い耐久性が認められている」と岡さんは話す。
多様なニーズに応える
高度経済成長期に高速道路などが整備されたことをきっかけに、物流業界のニーズが多様化。以来、各社のニーズに細かく対応するため、トレーラの一つひとつを受注生産によって製造してきた。「時代の流れと共に変化する要望に対して、柔軟に対応していくことが求められる」と語る。
今日の物流業界では、インターネット販売などによる需要の拡大に伴い、深刻なドライバー不足が問題となっている。事態を打開するため、平成28年、国は車両全長の規制を従来の21メートルから25メートルに緩和。これを機に、トラックにトレーラを連結した「ダブル連結トラック」の開発に着手した。しかし、全長25メートルにもなる車両が走行できる道路は限られており、小回りが利く車両の開発が求められた。そこで、けん引されるトレーラも舵が利くように改良し、回転半径の縮小を実現。「今までにない規格の車両のため、予測できない問題に悩まされ、改善とテストを繰り返した」と振り返る。約2年にわたる実証実験により安全性が実証され、今年から運用が始まっている。
未来の物流を考える
目まぐるしく変化する日本の物流業界を支えてきた日本トレクス。「これからも効率的な物流を目指し、顧客のニーズに技術力で応えていきたい」と話す岡さん。半世紀にわたり培ってきた知識と技術力を生かし、新しい物流の未来を描き続ける。

日本トレクス株式会社 伊奈町南山新田350

1964年創業。開発から販売までを一貫して行う輸送用機器製造メーカー。中でもトレーラは高い品質が評価され、10年連続で国内トップシェアを誇り、日本の物流を支えている

お問い合わせ

企画部 秘書課
電話:0533-89-2121

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