「広報とよかわ」2019年12月号(モノ、ヒト、シゴト)

更新日:2019年11月29日

モノ、ヒト、シゴト TOYOKAWA PRODUCE

産業が盛んな豊川市。「モノ、ヒト、シゴト」では、豊川市が誇るモノづくりと、それに携わるヒトを紹介します。

vol.09
「おいしい」を全国へ
株式会社香月堂 製造部工場長・近藤 豊さん

株式会社香月堂 製造部工場長・近藤 豊さんの写真

業界一のバウムクーヘン
洋菓子を製造・販売する香月堂。中でもバウムクーヘンは、主に大手コンビニや全国に展開する小売店などのプライベートブランド商品として流通し、年間7千万個にも上る販売数量は日本一を誇っている。製造工場の工場長・近藤さんは「安心・安全・お値打ちをモットーに、おいしいバウムクーヘンを皆さんに届けることが自分たちの仕事」と話す。
「おいしい」を追求
香月堂でバウムクーヘンの製造を始めたのは約30年前。当時は贈答品として好まれていたが、身近で手頃な菓子にしたいと研究を始めたのがきっかけだった。バウムクーヘンは、芯に少量ずつ生地を塗り、回しながら焼くことを10周から20周ほど繰り返し作り上げる。生地は繊細で、気温や湿度など環境に左右されやすい。均整のとれた層を作り出すには、芯を回す速さや焼く温度・時間を変えるなど、長年の知識と経験が必要とされていた。こうした中、導入したのが原料の温度管理と製造の自動化。季節によって品質の異なる卵などを温度調整することで、安定した生地作りに成功。また、製造設備をプログラム管理することで、高品質なバウムクーヘンを大量に生産できるようになった。さらに、原料にこだわるとともに、よりしっとりとした食感となるよう水分を閉じ込め鮮度を保つ製法も取り入れている。「お値打ちでも、安全や質、味に妥協しない。おいしいへの挑戦に終わりはない」と語る。
豊川から全国へ届ける
プライベートブランド商品を強みに、成長を遂げてきた香月堂。「今後は香月堂ブランドのバウムクーヘンの展開を図るなど、『おいしい』を豊川から全国へ広げていきたい」と展望を描く近藤さん。さらなる「おいしい」を目指し、誰からも親しまれるバウムクーヘンを作り続ける。

株式会社香月堂 本社所在地 白鳥町兎足1-10

1953年創業。商品開発から販売までを行う洋菓子製造メーカー。主力のバウムクーヘンは大手コンビニなどで販売され、販売数量は7千万個(2018年度)に上り、国内トップを誇る。

お問い合わせ

企画部 秘書課
電話:0533-89-2121

AIチャットボット
閉じる