市長平和宣言 (平成24年度 平和祈念式典)

更新日:2013年1月4日

平和宣言

 本日、豊川市平和祈念式典を挙行するにあたり、ご来賓の皆様をはじめ、ご遺族の皆様、豊川海軍工廠関係者、多くの市民の皆様のご臨席を賜りましたことを、心からお礼申し上げます。

 今年も変わることなく暑い夏を迎えました。それは私達にとって忘れることができない日の訪れでもあります。昭和20年8月7日。この日、豊川海軍工廠は激しい爆撃により壊滅的な被害を受け、動員学徒、女子挺身隊員を含む2,500名以上の尊い命が奪われ、本市は大きな悲しみに包まれました。

 戦争体験者の方々は、一日として忘れることのできないつらい出来事を67年の長きに亘り語り続けています。二度と犯してはいけない過ちとして、戦争のない平和な世界のすばらしさを強く感じ、私達はこの悲惨な体験を風化させることなく、次の世代へ引き継ぐことが責務であります。

 式典に先立ち、歌と詩を披露してくださった御津中学校の皆さん、そして、本日の受付や会場案内などの業務をボランティアとして手伝ってくださった 豊川高等学校、宝陵高等学校の生徒の皆さん、本当にありがとうございます。今回の式典への参加を通して、若い世代の皆さんに、平和について考えていただくきっかけとなれば幸いです。

 さて、世界に目を向けますと、イギリスのロンドンでは、夏のオリンピックが開催されています。近代オリンピックのシンボルである五輪は、5色で世界5大陸を表し、重なった輪の形から平和への発展を願ったものとも言われています。スポーツを通じて、宗教や人種を越えた全世界規模で平和の輪が広がることを期待してやみません。

 被爆の日にあたり、戦禍の犠牲となられた方々の御霊に心から哀悼の誠を捧げるとともに、将来を担う子どもたちの明るい未来に向けて、戦争のない世界、核兵器のない世界の実現を目指し、恒久平和に向けて積極的に努力することをお誓い申し上げます。

平成24年8月7日

豊川市長 山脇 実

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電話:0533-89-2121

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