平和宣言

更新日:2014年8月12日

 
  本日、豊川市平和祈念式典を挙行するにあたり、ご来賓の皆様をはじめ、ご遺族の皆様、豊川海軍工廠関係者、多くの市民の皆様のご臨席を賜りましたことを、心からお礼申し上げます。
 今年も、暑い夏の訪れとともに、私たちにとって忘れることのできない日が巡ってきました。昭和20年8月7日。爆撃機による攻撃の的となった豊川海軍工廠は、瞬時にして廃墟と化し、2,500人余りもの尊い命が奪われました。本市のつらく、悲しい歴史です。
 被爆から69年を経て、私たちは愛する郷土で、平和な生活を営んでいます。しかし、世界に目を向ければ、今なお、核兵器の開発を続ける国があります。加えて、民族・宗教問題や、経済格差に伴う貧困問題などにより、絶えることのない地域紛争や繰り返されるテロ行為、やむことのない人権抑圧など、極めて深刻で憂慮すべき事態が頻発している現状にあります。
 今を生きる私たちの使命は、戦争の悲惨さと平和の尊さをこれからも語り継ぎ、訴え続けることです。市民の8割が戦後生まれの世代となる中、市では、戦争の記憶を風化させることのないよう、火薬庫など空襲による破壊を免れた建物が今も残る工廠跡地に、人権を尊重しあい、平和を愛する心を育てることにつながる公園の整備を進めています。
 本日ここに、戦禍の犠牲となられた方々の御霊に心から哀悼の誠を捧げるとともに、将来を担う子どもたちの明るい未来に向けて、戦争のない世界、核兵器のない世界の実現を目指し、恒久平和に向けて全力を尽くすことをお誓い申し上げます。
     平成26年8月7日                 
                       豊川市長 山脇 実

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