平和宣言

更新日:2015年8月19日

 本日、豊川市平和祈念式典を挙行するにあたり、ご来賓の皆様をはじめ、ご遺族の皆様、豊川海軍工廠関係者、多くの市民の皆様のご臨席を賜りましたことを、心からお礼申し上げます。

 今年も、暑い夏の訪れとともに、私たちにとって忘れることのできない日がやってきました。昭和20年8月7日。豊川海軍工廠は、激しい爆撃により壊滅的な被害を受け、動員学徒や女子挺身隊を含む2500人余りもの尊い命が奪われました。
 
 被爆70周年として、小・中・高校生による再現劇が行われました。空襲警報と爆裂音が鳴り響くなか、2500人もの皆さんが赤い布を振る姿を見て、あの夏の日、多くの若者が、平和な時代に思いを馳せながら一瞬にして散っていった悲しみを思い、戦争の悲惨さを再認識しました。

 私たちは、多くの人々の犠牲によって、今の日本の平和があることを心に刻むとともに、輝かしい未来のあった若者たちが、自分の意思に関わらず、運命に翻弄される時代があったことを決して忘れてはなりません。若い皆さんにとりましても、今回の参加が、悲しい歴史について改めて深く考える機会となることを切に願うところです。

 戦争体験者の方々は、一日として忘れることのないつらい体験を、70年もの長きにわたり語り続けています。しかし、その語り部の方々もご高齢となり、だんだんと少なくなってきています。今を生きる私たちの使命は、この記憶を風化させることなく、戦争の悲惨さと平和の尊さをこれからも語り継ぎ、訴え続けることであると考えます。

 改めまして、戦禍の犠牲となられた方々の御霊に心から哀悼の誠を捧げるとともに、将来を担う子どもたちの明るい未来のために、戦争のない世界、核兵器のない世界の実現を目指し、恒久平和に向けて全力を尽くすことをここにお誓い申し上げます。

     平成27年8月7日                 
                       豊川市長 山脇 実

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