平和宣言

更新日:2016年8月8日

 本日、豊川市平和祈念式典を挙行するにあたり、ご来賓の皆様をはじめ、ご遺族の皆様、豊川海軍工廠関係者、多くの市民の皆様のご臨席を賜りましたことを、心からお礼申し上げます。
 今年も、暑い夏の訪れとともに、私たちにとって忘れることのできない日がやってきました。昭和20年8月7日。快晴の中、豊川海軍工廠は、激しい爆撃により壊滅的な被害を受け、2,500人余りもの尊い命が一瞬のうちに奪われました。
 去る5月27日、アメリカの現職大統領としては初めて、オバマ大統領が広島市の平和記念公園を訪れ、原爆死没者慰霊碑の前で犠牲者に黙祷をささげ、献花を行いました。日本にとって、また、世界の平和にとっても歴史的な一歩となったと思っております。
 昨年、被爆70周年を迎えた本市では、小・中・高校生たちが参加し、被爆当日の再現劇が行われました。戦争の悲惨さを再認識するとともに、多くの人の犠牲により、今の平和があることを強く心に刻んだところでございます。また、市では現在、豊川海軍工廠の歴史を語り継ぐため、海軍工廠跡地に、公園の整備を進めています。
 今を生きる私たちの使命は、71年前の悲しい記憶を風化させることなく、戦争の悲惨さと平和の尊さを訴え続けることです。そして、未来を担う若い世代に、過ちを繰り返さないよう行動することの大切さを伝えていくことです。
 本日ここに、戦禍の犠牲となられた方々の御霊に心から哀悼の誠を捧げるとともに、将来を担う子どもたちの明るい未来のために、戦争のない世界、核兵器のない世界の実現を目指し、恒久平和に向けて全力を尽くすことをお誓い申し上げます。

     平成28年8月7日                 
                        豊川市長 山脇 実

お問い合わせ

豊川市企画部秘書課
電話:0533-89-2120

AIチャットボット
閉じる