平和宣言

更新日:2019年8月7日

 本日、豊川市平和祈念式典を挙行するにあたり、ご来賓の皆様をはじめ、ご遺族の皆様、豊川海軍工廠関係者、多くの市民の皆様のご臨席を賜りましたことを、心からお礼申し上げます。
 終戦間近の昭和20年8月7日、東洋一といわれる規模を誇った豊川海軍工廠は、米軍機の猛烈な爆撃により一瞬にして廃墟となりました。その黒煙と猛火の下では、動員学徒や女子挺身隊をはじめ、2,500人以上もの尊い命が奪われました。
 身をもって戦争の悲惨さを体験した本市は、豊川海軍工廠被爆50周年を迎えた平成7年8月7日に「平和都市」を宣言いたしました。以降、毎年、平和祈念式典を執り行い、戦争により引き起こされた悲しい歴史を心に刻み、世界の恒久平和を願ってまいりました。
 昨年6月には、工廠跡地に「豊川海軍工廠平和公園」を開園することができました。戦争の記憶は時とともに風化してまいります。それをせき止めるためにも平和公園を多くの方に利用していただきたいと考えております。
 私たちは、平和であることが当たり前であるかのように生活をしておりますが、今このときが、先人の悲しみとご苦労があった時代とつながっていることを決して忘れてはなりません。平和とは「与えられる」ものではなく、ひとり一人が思いを募らせ、皆で「つくり」、そして「守る」ものであります。これからも、平和の尊さ、戦争の悲惨さについて、ともに考え、現在の平和な日本が次の世代に引継がれていくことを願っております。
 本日ここに、戦禍の犠牲となられた方々の御霊に心から哀悼の誠を捧げるとともに、将来を担う子どもたちの明るい未来に向けて、戦争のない世界、核兵器のない世界の実現を目指し、恒久平和に向けて全力を尽くすことをお誓い申し上げます。

     令和元年8月7日                 
                       豊川市長 山脇 実

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