豊川市市制施行76周年記念式典式辞

更新日:2019年6月3日

 市制施行76周年記念式典の開式にあたり、一言あいさつを申し上げます。
 豊川市は、昭和18年に豊川町、牛久保町、国府町、そして八幡村と3町1村が合併し県内8番目の市として誕生しました。これは、豊川海軍工廠が、昭和14年に開庁し、全国から工員や動員学徒などが集まり、人口が急激に増えたことによるものです。しかし、昭和20年8月7日、海軍工廠は米軍機の爆撃により、壊滅的な被害を受けました。それは海軍工廠で働く、まだ若い動員学徒ほか2,500名以上の方の尊い命が失われるという悲しい歴史となりました。
 戦後、豊川市は非常に厳しい経済状況の中にあり、一時は財政再建団体という不名誉な立場も経験しましたが、東名高速道路の開通や、海軍工廠跡地が工業団地として整備されたことにより、今日の発展へと道が拓けました。その後、昭和30年代には、御油町、三上町と合併し、平成にはいり、18年に一宮町、20年には音羽町・御津町、そして22年には小坂井町と、宝飯郡4町とのいわゆる平成の大合併により、現在の18万人を超える豊川市へと大きく飛躍することができました。しかし、その背景には、多くの先人方の御苦労と御努力があり、今の豊川市があるということを決して忘れてはなりません。特に、豊川海軍工廠は本市の誕生・発展を語るうえで欠くことができません。そのような中、昨年6月、海軍工廠跡地において戦争の悲惨さと平和の尊さを、今を生きる皆様並びに後世に伝えることを目的に「豊川海軍工廠平和公園」を開園することができました。
 本年5月からは、新たに「令和」の時代が幕を開けました。昭和・平成と悲しい出来事や苦しいこともございましたが、先人達がたゆまぬ努力で築き上げていただいたこの豊川市が、令和という新しい時代におきましても、平和で市民の笑顔が溢れるまちであることを願っております。
 私も、76周年という記念すべき日にあたりまして、これからも市民の皆様とともに、全力でまちづくりに取り組んでまいりたいと決意を新たにしたところでございます。
終わりに臨み、今日まで市勢進展のために御尽力いただきました、全ての皆様に、深い敬意と感謝を表しますとともに、今後ますますの豊川市の発展を祈念いたしまして、式辞といたします。

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電話:0533-89-2111

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