ごあいさつ

 「豊川市・小坂井町合併協議会」の設立に当たりましては、豊川市、小坂井町それぞれの議会で議決をいただいたことにより、このたびスタートすることができましたが、ここまでの過程において、関係する多くの皆様方のご尽力を賜りましたことを厚くお礼いたします。

 市町村合併は、地方分権の進展、あるいは人口減少時代にある中で、より安定した行財政基盤を確保し、多様化、高度化する行政需要に的確に対応し、持続可能な基礎自治体を構築するために有効な手段であると言われており、いわゆる「平成の大合併」と例えられた平成11年から今日にかけて、市町村数は、3,200余りから1,775まで減少してきています。

 豊川市と旧宝飯郡におきましても、歴史的に深いつながりがある地域であることから、平成13年に住民発議による合併協議会がスタートいたしましたが、諸々の議論の末、この枠組みでの合併には至りませんでした。

 しかしながら、その後合併を望む機運が再燃し、豊川市は平成18年2月に旧一宮町と、さらに平成20年1月には旧音羽町及び旧御津町を編入合併いたしました。そして、平成20年7月には宝飯郡で唯一残った小坂井町から「住民・議会・行政が一体となって豊川市への合併を熱望する合意形成がされた」として、豊川市並びに豊川市議会に対して、正式に合併協議の申し入れがあったことから、事務方による、豊川市・小坂井町合併研究会を設置したうえで、両市町の合併に関する課題や、合併するとした場合の調整方針の策定などを行い、平成21年4月にその報告書を公表いたしました。
また、豊川市議会においても、研究会の報告書をふまえた上で、小坂井町からの申し入れを受けることとなり、本日のこの日を迎えることとなりました。

 豊川市と小坂井町はかねてから連携・協力をしてきた歴史があり、近年では自動車交通や情報通信の発達により、相互の結びつきがますます強くなってきていることからも、両市町が合併協議を行うことは、地域全体がさらによい方向に向かうために大変意義があり、輝かしい未来を構築する第一歩になると考えます。そのためにも、この地域の住民の皆さんの幸せを願い、互いの立場を尊重し合いながら、実のある合併協議を進めていく必要があると考えております。

 お互いの信頼関係を基にして、地域の個性や特色を生かし、いつまでも住み続けたいと思えるような「希望と魅力があふれたまちづくり」の実現に向かって全力を尽くす所存であります。

 最後になりましたが、地域住民の皆様が安心して暮らせ、合併してよかったと言われるような新市誕生に向けて協議をいただけますよう、皆様方の格段のお力添えをお願い申し上げ、ごあいさつといたします。