旧豊川海軍工廠近代遺跡調査事業
平成7年3月6日の特別史跡名勝天然記念物及び史跡名勝天然記念物指定基準の改正により、第二次世界大戦終結頃までの遺跡が国の史跡指定の対象となるなど、現在近代遺跡の適切な保護が全国的に課題となっています。旧豊川海軍工廠は、第二次世界大戦における兵器の大量消耗を賄うために昭和14年に開庁した軍需工場であり、終戦間際の空襲により多くの施設が壊滅的な被害を受けました。その跡地は、戦後に陸上自衛隊豊川駐屯地、平和産業の工場群、大学の研究施設などに生まれ変わりましたが、空襲による被害を免れた幾つかの建物等が今も残されており、近代遺跡としての保護の必要性が近年クローズアップされています。
旧豊川海軍工廠については、豊川市桜ケ丘ミュージアムにおける関連資料の収集活動を基にした展示事業や数多くの出版物等によりその様相を知ることができますが、近代遺跡という観点で捉えた本格的な調査・研究はこれまでに行われたことがなく、その保護を図る上で基礎的データの把握が課題となっていました。そのため、豊川市教育委員会では平成21・22年度の2か年にわたり名古屋大学豊川キャンパスを中心とした現地調査及び関連資料の調査行い、平成23年度に報告書としてその成果をとりまとめました。
調査報告書は1冊2,500円で生涯学習課で販売しています。

残存建造物の調査風景

500ポンド爆弾着弾穴調査風景
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更新日:2025年01月30日