令和7年度 平和宣言
初めに、平成7年8月7日に本市が発出した「平和都市宣言」を、今一度、皆様とともに深く心に刻み込むため、読み上げます。
「平和都市宣言」
昭和20年8月7日、私たちのまちでは、豊川海軍工廠の被爆によって、動員学徒や女子挺身隊員を含む工員、職員ら2,500名以上の尊い命が奪われ、身をもって戦争の悲惨さを体験しました。そして、この被爆と前後して、私たちの国は、世界で最初の核被爆国となりました。
私たちの国だけでなく、歴史上かつてないほど多くの犠牲者を出したこうしたことが、なぜ起きたのか、ともに考え、子孫に語り伝えていかなければなりません。戦争の惨禍を防止し、恒久平和を実現することが、私たち市民の願いだからです。
しかし、現実には、世界各地で武力紛争や戦争が絶え間なく起こり、核戦争の危機は、人類の生存に大きな脅威となっています。
私たち豊川市民は、人権を尊重しあい、平和を愛する心を育て、人類の絶滅につながる核兵器の廃絶を訴え、地球の平和と安全の確保を希求するため、ここに平和都市を宣言します。
平成7年8月7日 豊川市
この「平和都市宣言」は、すべての市民の願いとして宣言いたしました。以降、本市では、毎年平和祈念式典を執り行い、平和で安全な世界の創造と存続を訴えてまいりました。
しかし、今もなお、地球上から武力による争いが絶えることはありません。
今を生きる私たちは、戦争の恐ろしさを深く胸に刻み、この地で起こった悲しい出来事の記憶が風化しないよう、平和の大切さを語り継いでいかなければなりません。
豊川海軍工廠の被爆から80年を迎え、本日の式典は、平和都市宣言の理念を次の世代へ確実に継承していくために、若い世代による演劇や平和への誓いを通じて皆様に訴えかけ、世代を超えて共に平和を考える機会とさせていただきました。
結びに、戦禍の犠牲となられた方々の御霊に心から哀悼の誠を捧げるとともに、将来を担う子どもたちの明るい未来を守るため、恒久平和に向けて全力を尽くすことを、ここにお誓い申し上げます。
令和7年8月7日
豊川市長 竹本 幸夫
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更新日:2025年08月18日