大沼映夫
作者略歴
大沼映夫|おおぬまてるお|昭和8年~
- 1933年 4月14日、東京都に生まれる。父は洋画家・大沼静巌
- 1960年 東京芸術大学 大橋賞、サロン・ド・プランタン賞
第34回国展(東京都美術館)国画賞(1961年同受賞、1962年会員推挙) - 1961年 第1回福島賞、第3回みづゑ賞準賞
- 1962年 東京芸術大学美術学部油画専攻科修了
第5回現代日本美術展招待出品 - 1963年 オランダ政府給費留学生としてアムステルダム王立美術学校に留学(~1965年、1971年帰国 オランダ政府等買上)
- 1965年 サンパウロ・ビエンナーレ日本代表
- 1969年 オステンド・ヨーロッパ賞、銅メダル賞
- 1971年 愛知県立芸術大学講師
- 1972年 東京芸術大学美術学部勤務(1976年助教授、1983年教授、1995年美術学部長)
個展(名古屋フォルム画廊) - 1974年 新鋭選抜展優秀賞
- 1975年 個展(ギャルリーユマニテ、名古屋)
- 1985年 第8回東郷青児美術館大賞、文化庁買上
- 1988年 第6回宮本三郎記念賞
作品紹介
ダブル・ポートレート
1980年、130.3x162.2センチメートル、キャンバス・油彩・額装、平成21年度購入

第54回国展、及び翌年の第3回日本秀作美術展に出品された作品です。
愛知県立芸術大学で講師を務めたこともある大沼は、現代日本洋画界を代表する画家といえます。70年代後半以降、一貫して人物をテーマとし、輪郭線で表した目や口や表情などデフォルメした手法を用いて、力強く生命力に満ちた人間の顔を再構成しています。
本作では、女性像を好んでテーマとする大沼が、二人の人物像を並列し、左側を寒色、右側を暖色の抑制された色彩でリズミカルに矩形を構成しています。画家が47歳の頃の作品で、作者が8年間にわたるオランダ滞在で体得したキュビズムやモンドリアンの抽象的様式が咀嚼され、形態と融合しながら独特の人物画様式を確立しています。
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更新日:2025年01月30日