島田章三

更新日:2025年01月30日

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作者略歴

島田章三|しまだしょうぞう|昭和8年~

  • 1933年 神奈川県浦賀町大津(現横須賀市大津町)に生まれる
  • 1957年 国画会展に初出品 《ノイローゼ》で国画賞を受賞、1961年 国画会会員
  • 1960年 東京藝術大学美術学部油画専攻学科を修了
  • 1966年 愛知県立芸術大学に常勤講師として赴任
    (注記:1974年教授、1992年客員教授、1996年名誉教授、愛知県立芸術大学学長就任)
  • 1967年 第11回安井賞を受賞 《母と子のスペース》
  • 1968年 愛知県在外研究生(パリ、スペイン、イタリア、1年間海外派遣)
  • 1976年 第29回中日文化賞を受賞
  • 1980年 第3回東郷青児美術館大賞を受賞《炎》
  • 1990年 第8回宮本三郎記念賞を受賞《鳥からの啓示》、愛知県文化功労賞を受賞
  • 1993年 第26回東海テレビ文化賞を受賞、紺綬褒章を受章
  • 1997年 愛知県知事表彰を受ける
  • 1999年 1998年度日本芸術院賞を受賞、日本芸術院会員に任命される
  • 2004年 文化功労者に顕彰される
  • 2005年 名古屋市芸術賞受賞
  • 2009年 旭日重光章受章

作品紹介

富士遠望

1989年、162.1x130.3、キャンバス・油彩・額装、平成20年度購入

幾何学風に車やトンネル、山、人物のようなものが暗い色で描かれている油彩画の作品

 島田は1968年から一年間、愛知県在外研究員としてヨーロッパへ留学し、キュビスム系の画家の作品から大きな刺激を受けたといいます。帰国後は、愛知県立芸術大学で後進の育成にあたるとともに、造形思考を根底にした「かたちびと」という言葉で表わされる独自の世界を構築しました。身近な風景に人物を織り交ぜた再構成を得意とし、渋めの色彩、豊かなマチエルなど油彩画の特性を生かした技法で、常に現代日本洋画界をリードしてきた存在といえます。
 《富士遠望》は、島田の故郷・横須賀がある三浦半島の付け根あたりを描いたものです。横須賀から愛知県に向かう高速道路からの情景でしょうか。左手に相模湾、正面に富士山を据えた配置で、奥行きをキュビスム的遠近法で平面的に構成しています。画面は、右上から左下に向けた大きなモチーフの流れで構成され、船やトンネル、人物が重なるように配置されています。

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