図録「豊川海軍工廠展 巨大兵器工場-終戦60年後の記録」(完売しました)
図録「豊川海軍工廠展 巨大兵器工場-終戦60年後の記録」
内容
今から約70年前、のちに豊川市の歴史を大きく動かし、多くの人々の人生に影響を与えた豊川海軍工廠の建設が日本海軍により決定され、航空機や艦船などが装備する機銃とその弾丸の主力生産工場として昭和14(1939)年12月15日に開庁しました。その後、戦局の拡大と呼応し、昭和16(1941)年に光学部、18(1943)年に指揮兵器部、19(1944)年に器材部が新設され規模を拡大し、巨大兵器工場へと発展していきました。ここでは、戦時下の困難な生活状況や海軍式の厳しい規律の中、5万人以上もの人々が日夜を問わず戦争の勝利を信じて働く姿がありました。しかし、終戦間際の昭和20(1945)年8月7日の空襲により多くの施設が破壊され、2,500人以上の方々が犠牲になるなど壊滅的な被害を受け、兵器工場としての歴史を終えました。
終戦から60年を経過し、わが国は困難な時期を経ながらも世界に例をみない経済成長を遂げ、依然として世界各地で武力紛争が絶えない中、平和な時代を過ごしてきました。その反面年月の経過は、戦争が引き起こした不幸や困難を忘れさせ、同様に豊川海軍工廠についても、当時の建物はほとんど姿を消し、関係者も少なくなるなど風化の進行は否定できない状況にあります。しかしこの年月の経過は、当館における工廠関係資料の蓄積をもたらし、また自らの体験を次の世代に伝えようとした手記集などが相次いで刊行されるなど、様相がよく分かっていなかった豊川海軍工廠の姿を浮かびあらせてきたのも事実です。
本展は、様々な資料を通して今一度豊川海軍工廠について振り返っていただこうとするものであり、また、終戦から60年を経過した現在においてあらためて豊川海軍工廠について記録し、未来に伝えていくことも意図して開催するものです。(あいさつ文より)




ページ数:92、価格:500円、刊行年月日:平成17年7月23日
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更新日:2025年01月30日