歴史企画展 こだい鳥エンナーレ
更新日:2016年1月12日
古代の人びとの心象風景を表象する「鳥のつまみを頂く器」
本展覧会は、愛知県指定文化財になっている豊川市東上町炭焼平14号墳出土の鳥鈕蓋付台付壺(とりちゅうふたつきだいつきつぼ)が当館に移管されたのを記念して、同品と同じように鳥の意匠が施された須恵器などを集めて展示するものです。
岩津1号墳出土(所蔵:岡崎市美術博物館/写真提供:豊橋市教育委員会)
鳥の意匠をもつ須恵器のほとんどは古墳から出土しています。このことからもわかるように、これらは容器であって容器ではない一面を持っています。壺という容器であると同時に、当時の人びとの葬送観念を表象する鳥の造形物だったのでしょう。
炭焼平14号墳出土(所蔵:豊川市桜ヶ丘ミュージアム)
鳥は記紀神話にもたびたび登場します。八咫烏(やたがらす)は神武東征の先導役を果たしていますし、ヤマトタケルは死後、白鳥となって飛び立ちました。これらの話は、史実ではないにしても、古代の人びとにとって天駆ける鳥は神の使いであり、魂の象徴でもあったことがわかります。今回の展覧会では、古代の人びとの心象風景を表象する「鳥のつまみを持つ器」を集めて展示します。
展覧会詳細
会期
平成27年12月8日(火曜)から平成28年1月17日(日曜)まで
休館日
月曜日(ただし、1月11日の成人の日は開館します)
12月28日(月曜)から1月4日(月曜)まで
開催時間
午前9時から午後5時まで
会場
豊川市桜ヶ丘ミュージアム市民ギャラリー(第1展示室)
観覧料金
無料
会期中の催し
講演会
- 「鳥鈕蓋付須恵器とその継承」
日時:平成27年12月20日(日曜)午後2時から午後3時30分まで
講師:柴垣勇夫氏(静岡大学名誉教授)
会場:桜ヶ丘ミュージアム2階会議室
定員:50名(当日受付、先着順)
※終了しました。
- 「古代の日本人と鳥」
日時:平成28年1月10日(日曜)午後2時から午後3時まで
講師:廣瀬憲雄氏(愛知大学准教授)
会場:桜ヶ丘ミュージアム2階会議室
定員:50名(当日受付、先着順)
※終了しました。
学芸員による展示解説
日時:平成27年12月23日(水曜・祝日)午前11時から
平成28年 1月16日(土曜)午前11時から
ワークショップ「鳥の土鈴づくり」(終了しました)
詳細は、こちらをご覧下さい。
お問い合わせ
市民部 文化振興課
電話:0533-84-8411