野生動物から農作物の被害を防ぐには
更新日:2023年4月1日
野菜や果実が放置された畑は、サルなどの有害鳥獣のエサ場となります。こうした畑が増えることで有害鳥獣が生活する範囲が拡大し、被害の増加につながります。
このような事態を防ぐためには、自己防衛がたいへん重要です。
被害の多いニホンザル・ニホンジカ・イノシシについて、以下のことを被害防止の参考にしてください。
ニホンザル
食性
- 植物が主食だが、キノコ類や昆虫など動物質も食べる雑食性。
- 栄養がよく、効率的にたくさん食べることができる食物を好む。
被害の防止
- 防護柵、電気柵など設置し、農地に侵入するサルの移動経路を遮断する。
- 電気柵の周囲にミョウガ、サンショ、トウガラシなどの刺激臭のする作物を植える。
- 爆発音のする道具やロケット花火などでの威嚇は、数日もすると馴れてしまい効果がなくなるので、次のような対策が考えらます。
1.音の強度や種類を変える(不快感や警戒心を呼び起こす音)
2.音を出す頻度やタイミングを変える
3.爆発器等の位置を変えたり動きを加えたりする
ニホンジカ
食性
- シカはウシと同じ反芻(はんすう)動物であり、さまざまな植物をエサにする。
- 新芽など軟らかい状態を好むため、栽培等の初期は特に注意が必要。
- 主な被害:イネ、ムギ、ダイズ、トウモロコシ、葉物、根菜など
被害防止
- 電気柵やネット柵を設置する。跳躍力に優れているため、柵の高さは2メートル以上は必要。
- かかしや強いにおいのするものを置くと、警戒してしばらくの間はでてこないが、危害がないことが分かると農地に侵入する。
- 休耕地の雑草も食べるため、そこから農作物の被害につながる。休耕地等の管理も肝要。それらのことにも配慮した柵の設置と管理が必要。
イノシシ
食性
- 植物質から動物質まで、広範囲のものを食料とする雑食性を示す。作物は最高の食べ物。
- 殻類:水稲、トウモロコシ、ムギ、豆類など
- 野菜類:タケノコ、イモ類など
- ミミズをエサとするため、作付けのない田畑での掘り起しも深刻な問題となっている。
被害防止
- 防護柵
電気柵、トタン、ネットなどを設置する。いくつかの侵入防止技術を組み合わせて、それぞれの防止技術の弱点を補うよう配置する。
(例:トタンで作物を囲い、30から40センチメートル離れた周囲に電気柵を設置する。)
補助制度
農作物の被害を防止するために、電気柵の設置、防鳥網の設置及び捕獲檻の設置に対し、市の補助金制度がありますのでご活用ください。
有害鳥獣に対する取り組み
「豊川市・豊川市鳥獣被害防止対策協議会の有害鳥獣に対する取り組み」を作成しました。
詳細については、下のファイルをご覧ください。
第二種特定鳥獣管理計画に基づく市町村実施計画
愛知県が策定する第二種特定鳥獣管理計画に基づき、市町村実施計画を策定しました。
第二種特定鳥獣管理計画について(愛知県ホームページ)
お問い合わせ
産業環境部 農務課
電話:0533-89-2138