「広報とよかわ」2021年11月号(モノ、ヒト、シゴト)

更新日:2025年01月30日

ページID : 6135

モノ、ヒト、シゴト TOYOKAWA PRODUCE

産業が盛んな豊川市。「モノ、ヒト、シゴト」では、豊川市が誇るモノづくりと、それに携わるヒトを紹介します。

vol.31 発祥の地としての誇り

男性が温室内で黄色い花を手に取って確認している写真

JAひまわりスプレーマム部会 部会長 牧野 隆司さん

スプレーマム発祥の地

53人のスプレーマム生産者で構成されるJAひまわりスプレーマム部会。年間1650万本にも上る出荷量は、全国2位のシェアを誇っている。「全国に先駆けてスプレーマムの生産を始め、この地域のスプレーマム作りが盛んになった」と牧野さんは語る。

未知の花への挑戦

市内ではもともと和菊栽培が盛んだったが、昭和49年、欧米で栽培されていた洋菊・スプレーマム栽培の話が持ち掛けられた。1本の茎から複数の花を咲かせ、華やかな花の形が特徴のスプレーマム。その目新しさに和菊生産者たちが関心を持ち、栽培へと動き出した。当初はうまく花を咲かせることができなかったが、研究を進めると生育段階に応じた適温があることがわかってきた。温室に暖房設備を導入し、きめ細かな温度管理を行うことで、スプレー状にきれいな花を咲かせることに成功した。また、日が短くなると花が咲く性質があるため、和菊栽培で用いていた電照技術を活用。照明と遮光カーテンで日照時間を調節することにより、年3回の収穫を可能とし、生産の安定につなげた。
収穫後、各生産者は背丈や曲がり、咲き具合など品質を確認し、箱詰め作業を行う。出荷時には部会内の他の生産者が全ての箱を開封し、あらためて検査を実施。徹底した品質管理を経て出荷されたスプレーマムは、世界の花を扱う都市圏の市場関係者から、高い評価と信頼を得ている。

コロナ禍で見直される国産

スプレーマムは国内販売量の3分の1以上が外国産だったが、新型コロナの影響で輸入量が激減。国産品が見直され、品質の高さを再認識されるようになった。「まだ不安な状況が続くが、花を見て笑顔になってほしい」と話す牧野さん。発祥の地としての誇りを胸に、日本中へ花を通じて笑顔を届けていく。

JAひまわりスプレーマム部会 三上町雨谷口34

1993年設立。現在、53人のスプレーマム生産農家により構成され、全国2位の出荷量を誇る。東京、大阪などの都市圏を中心に全国の市場へ出荷されている。

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