「広報とよかわ」2021年9月号(モノ、ヒト、シゴト)

更新日:2025年01月30日

ページID : 5798

モノ、ヒト、シゴト TOYOKAWA PRODUCE

産業が盛んな豊川市。「モノ、ヒト、シゴト」では、豊川市が誇るモノづくりと、それに携わるヒトを紹介します。

vol.29 とびきりの甘さを届けたい

帽子を被った男性が木になっているイチジクを収穫している写真

JAひまわりいちじく部会 部会長 木下 拓男さん

生産量全国一ハウスイチジク

54人のイチジク生産農家で構成されるJAひまわりいちじく部会。ハウス栽培のイチジクは、生産量と栽培面積で全国1位を誇る。ハウスイチジクの出荷量は年間約34万パックに上り、東京や大阪などの都市圏を中心に出荷されている。部会長の木下さんは「品質の良いイチジクを安定して出荷するため、この地域では全国に先駆けてハウス栽培を取り入れた」と語る。

高い品質を保つために

昭和52年、市内でイチジクのハウス栽培が始まった。甘くてとろけるような食感が特徴のイチジクは、気温が高過ぎても低過ぎても安定して育たないため、当初はハウス内の気温管理に苦戦。栽培に適した気温を研究し、必要な設定気温を割り出した。その設定をもとに暖房で調整したり、気温異常を知らせる警報器を設置したりすることで、ハウス内を適切な気温に保っている。
また、イチジク栽培で大事なのは、害虫をイチジクに近づかせないこと。害虫は実の内部を変色させたり表皮に傷をつけたりするなど、大きな被害をもたらす。そのため木下さんのハウスでは、害虫が侵入しにくい網を側面に張るなどして環境を整備し、定期的にハウスに足を運んで被害の防止に努めている。
さらに、出荷時は農協職員が一つ一つ見て、気になるものは実を割るなどして品質を確認。厳しい検査を通過して出荷されたイチジクは、品質が良く安定していると好評を得ている。

ハウスイチジクを食卓へ

現在は、豊川産のイチジクをもっと地元の人に知ってもらいたいと、イチジクを使った洋菓子など、加工品の開発にも取り組んでいる。「おいしいと喜んでもらえることが何より嬉しい」と話す木下さん。食卓にあふれる笑顔のために、これからも甘くておいしいハウスイチジクの生産を続けていく。

JAひまわりいちじく部会 御津町上佐脇西区75

1976年設立。現在、54人のイチジク生産農家により構成され、生産量・栽培面積は全国1位を誇る。東京、大阪などの都市圏を中心に全国の市場へ出荷されている。

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