「広報とよかわ」2022年4月号(モノ、ヒト、シゴト)

更新日:2025年01月30日

ページID : 7741

モノ、ヒト、シゴト TOYOKAWA PRODUCE

産業が盛んな豊川市。「モノ、ヒト、シゴト」では、豊川市が誇るモノづくりと、それに携わるヒトを紹介します。

vol.36 容器を工夫し園芸を手軽に

帽子を被った男性が作業台に緑色の液体の入ったプラスチック容器を確認している写真

ヨーキ産業株式会社 製造部・藤田 昌弘さん

トップシェアの液体活力剤

昭和54年創業、食品や薬品などのプラスチック容器や園芸用品の製造・販売を行うヨーキ産業。中でも、植物用の液体活力剤は国内トップシェアを誇る。
製造に携わる藤田さんは「家庭で植物を育てる人が増え、園芸が身近になった。だからこそ、初心者でも手軽に使える製品づくりを大切にしている」と語る。

容器づくりの技術を応用

植物の生育に必要な栄養を土に馴染ませ長期に供給する肥料と異なり、植物が吸収しやすい濃度に調整された活力剤は足りない栄養を素早く補うことができる。ヨーキ産業が活力剤の製造を始めたのは昭和61年。先代社長が園芸に関心があったこともあり、容器製造の依頼を受けていた活力剤を自社でも作ってみようと開発が始まった。
課題となったのは、植物にとって最適な栄養の配合を探ることだった。活力剤の配合を変えながら、パンジーなど5種類の園芸用植物を生育。植物に吸収されやすい配合を突き止めた。
また、活力剤には容器メーカーとしての技術も盛り込まれている。朝晩の寒暖差で容器が伸び縮みし、自然に活力剤が土に染み出るよう容器の厚さを0.1ミリ単位で調整。ふたには柔らかな素材を使用して割れなどを防いだ。その結果、土に挿すだけで一定のペースで活力剤が土に浸透し栄養が植物に供給される。こうして作られた活力剤は、初心者でも簡単に使える手軽さが評価され、全国の園芸店やホームセンターで販売されている。

世界中で園芸を手軽に

現在では、活力剤だけでなく除草剤や動物忌避剤なども手掛けるヨーキ産業。「海外では、希釈など、ひと手間必要な園芸用品が一般的。今後は海外に進出し、世界中で手軽に園芸を楽しめるようにしたい」と話す藤田さん。容器にこだわり、誰もが使いやすい製品を生み出し続ける。

ヨーキ産業株式会社 伊奈町北村156

1979年創業。食品などのプラスチック容器の製造・販売を手掛ける。1986年から、園芸用品の開発・製造を開始。中でも、植物用の液体活力剤は全国トップシェアを誇る。

この記事に関するお問い合わせ先

企画部 秘書課
所在地:442-8601
愛知県豊川市諏訪1丁目1番地
電話番号:0533-89-2121
ファックス番号:0533-89-2124
お問い合わせフォーム(メールフォームへリンクします)
この情報はお役に立ちましたか?

より良いホームページにするために皆様のご意見をお聞かせください。

このページの内容はわかりやすかったですか。
このページに対してご意見がありましたらご記入ください。
ご質問や個人情報が含まれるご意見は、このページのお問い合わせ先へご連絡ください。この欄に入力されてもお答えできません。