「広報とよかわ」2022年4月号(特集)
特集1 令和4年度予算
「元気なとよかわ 子育てにやさしく 人が集うまち」の実現に向けて総額1205億3200万円の令和4年度予算が第1回定例市議会で可決されました。今回の特集では、令和4年度施政方針の概要と主要事業を掲載しています。
詳しいことは、財政課(電話:0533-89-2127)へお問い合わせください。
「元気なとよかわ 子育てにやさしく 人が集うまち」の実現。私はこの思いを一時も忘れることなく、市長就任に際し、市民の皆さまにお約束した施策を推進すべく、マニフェスト工程計画に基づき取り組んでまいりました。
日本経済は、昨年秋以降、新型コロナウイルス感染症の影響による厳しい状況が徐々に緩和され、景気の持ち直しが期待されました。しかし、第6波到来により、経済の先行きについては不透明な状況にあります。
我が国は、喫緊かつ最優先の課題である新型コロナウイルス感染症の対応に万全を期すとともに、「成長と分配の好循環」と「コロナ後の新しい社会の開拓」をコンセプトとした新しい資本主義の実現を目指し、経済を自立的な成長軌道に乗せることとしています。
このような中、本市では、市民の命と生活を第一優先に、感染拡大を防止しつつ、地域経済の活性化に重点を置くとともに、マニフェスト工程計画や第6次総合計画を着実に推進してまいります。
「マニフェスト工程計画」に掲げる3つの基本理念
暮らしやすさ第一豊川市
八幡駅周辺地区の周辺道路などの基盤整備をはじめ、新規工業団地の整備に向けた検討など、雇用の創出や定住促進などの施策に取り組むことで、将来にわたり自立可能なまちづくりを進めます。
子育て豊川応援団
民間も含めた保育園の計画的な建て替え整備をはじめ、産前産後サポートセンターくるみ(仮称)を妊産婦総合相談窓口として設けるなど、子育て世代を全力で応援するとともに質の高い福祉サービスを提供し、地域で生きがいをもって生活できる環境を整えます。
市民と創る協働と健全財政のまち
消防団員の処遇改善による活動の支援や、町内会をはじめとする多くの市民活動団体との良好な関係を大切にしながら連携することで、市民が主役となる市政を進めるとともに、次の世代に過度な負担を残さないよう健全な財政運営に努めます。
総合計画の6つの政策に基づく主な事業
- 【安全・安心】災害発生時の拠点施設となる消防署本署の建て替えに向けた基本設計に着手します。
- 【健康・福祉】全ての市民の健康づくりを総合的に支援する拠点となる総合保健センターの建設に向けた基本設計に着手します。
- 【建設・整備】豊川公園のリニューアルに向け、テニスコートや芝生広場、健康づくり広場、外周園路を整備するなど、本市のセントラルパークともいえる魅力ある都市公園として再整備を進めます。
- 【教育・文化】いじめや不登校などに対応するため、スクールソーシャルワーカーを配置します。また、ジオスペース館では、光学式プラネタリウム機器を更新します。
- 【産業・雇用】「とよかわブランド」を全国にPRするとともに、地元農産物の認知度向上を支援します。また、強い商業者の育成および事業拡大を行う商業者などを支援します。
- 【地域・行政】地域コミュニティの核となる地区市民館の統合・再編に向けた基本設計に着手します。
総額1205億3200万円 令和4年度の予算概要
令和4年度予算の一般会計は対前年度4.8パーセントの増、特別会計は0.9パーセントの減、企業会計は1.9パーセントの増となり、全会計の総合計では3.1パーセントの増となりました。
一般会計695億2000万円
歳入
会計区分、予算額、構成比
- 市税、287億9589万円、41.4パーセント
- 国庫支出金、102億5360万円、14.7パーセント
- 市債、61億6910万円、8.9パーセント
- 県支出金、49億7473万円、7.2パーセント
- 地方交付税、49億5000万円、7.1パーセント
- 地方消費税交付金、40億円、5.8パーセント
- 繰入金、32億5742万円、4.7パーセント
- その他、71億1926万円、10.2パーセント
(注記)市税内訳は次のとおり
- 個人市民税103億6700万円
- 法人市民税11億8500万円
- 固定資産税132億7289万円
- 軽自動車税5億6700万円
- 市たばこ税11億円
- 入湯税2400万円
- 都市計画税22億8000万円
歳入の根幹をなす市税収入は、対前年度比4.4パーセントの増を見込んでいます。このうち市民税について、個人市民税は所得環境の改善などにより0.8パーセントの増、法人市民税は企業収益が回復基調にあることから58.8パーセントの増を見込んでいます。その他、市税収入の回復などを考慮し、地方交付税は7.5パーセントの減を見込む一方、個人消費の持ち直しなどにより、地方消費税交付金は11.1パーセントの増、各種事業推進のため基金を有効活用し、繰入金は7.4パーセントの増、市債はまちづくり振興基金への新規積立に伴う合併特例債の発行などにより、10.4パーセントの増となっています。
歳出
会計区分、予算額、構成比
- 民生費(障害者、高齢者、児童に関する福祉や生活保護などの社会保障)、285億9805万円、41.1パーセント
- 総務費(企画政策、危機管理、交通安全、文化振興、徴税など)、77億8343万円、11.2パーセント
- 教育費(学校、社会教育、スポーツ振興など)、76億4139万円、11パーセント
- 衛生費(保健衛生、清掃など)、59億8497万円、8.6パーセント
- 土木費(道路、橋りょう、河川、市営住宅、都市計画など)、55億9292万円、8.1パーセント
- 公債費(市債の返済(元金、利子))、54億4173万円、7.8パーセント
- 諸支出金(公営企業への繰出)、26億4620万円、3.8パーセント
- その他(議会、農業、商工、消防など)、58億3131万円、8.4パーセント
民生費では、障害者自立支援事業や障害児施設給付費などは増加を見込む一方、赤坂・長沢保育園統合事業の減などにより、対前年度比0.4パーセントの減となっています。また、総務費では、まちづくり振興基金積立金の皆増などにより14.7パーセントの増、商工費では、企業再投資促進補助の皆増やふれあい交流館整備事業の増などにより58.7パーセントの増、教育費では、一宮南部小学校校舎改修事業の皆増や豊川公園整備事業の増などにより18.7パーセントの増となるなど、マニフェスト工程計画の「3つの基本理念」に基づくさまざまな事業を推進するため、一般会計としては過去最大規模の予算となっています。
特別会計188億720万円
会計区分、予算額、構成比
- 豊川西部土地区画整理事業、1億7670万円、0.9パーセント
- 豊川駅東土地区画整理事業、2億2640万円、1.2パーセント
- 公共駐車場事業、6860万円、0.4パーセント
- 国民健康保険、149億3760万円、79.4パーセント
- 後期高齢者医療、30億8850万円、16.4パーセント
- 土地取得、2億9300万円、1.6パーセント
- 一宮財産区管理事業、110万円、0.0パーセント
- 赤坂財産区管理事業、260万円、0.0パーセント
- 長沢財産区管理事業、350万円、0.0パーセント
- 萩財産区管理事業、920万円、0.1パーセント
- 合計、188億 720万円、100.0パーセント
企業会計322億480万円
会計区分、予算額、構成比
- 水道事業(収益的)、31億9832万円、9.9パーセント
- 水道事業(資本的)、17億5047万円、5.5パーセント
- 水道事業小計、49億4879万円、15.4パーセント
- 下水道事業(収益的)、40億3046万円、12.5パーセント
- 下水道事業(資本的)、36億3585万円、11.3パーセント
- 下水道事業小計、76億6631万円、23.8パーセント
- 病院事業(収益的)、179億4082万円、55.7パーセント
- 病院事業(資本的)、16億4888万円、5.1パーセント
- 病院事業小計、195億8970万円、60.8パーセント
- 合計、322億 480万円、100.0パーセント
総合計画に掲げる6つの政策 主な事業を紹介
【安全・安心】安全で快適な生活環境が整っているまち
- 交通安全指導隊支援事業544万円
- 交通安全施設整備事業9,135万円
- 桜町千両線整備事業7,042万円
- 踏切道改良事業1億4,357万円
- 防犯カメラ設置費補助事業288万円
- 消防庁舎整備事業7,089万円
- 合葬式市営墓地整備事業2億3,692万円
- 地域猫活動支援事業120万円
- 消防団員処遇改善事業1,738万円
消防団員の処遇改善のために、出動報酬を新設し、安心して暮らせる地域づくりに取り組む消防団の活動を支援します。
【健康・福祉】 誰もが健やかに生き生きと暮らしているまち
- 総合保健センター建設整備事業4,165万円
- 子育て応援金支給事業4,526万円
- 民間保育所建設支援事業2億9,855万円
- 子ども医療費支給事業8億3,590万円
- 給食費減免事業9,837万円
- 妊産婦総合相談事業2,310万円
- 重層的支援体制移行事業3,455万円
- 小坂井東保育園改築事業9,300万円
3歳未満児の受け入れ拡充および保育環境の向上を図るために、老朽化した小坂井東保育園の改築工事を行います。
【建設・整備】住み心地よい、訪れやすい都市環境が整備されているまち
- 豊川駅東土地区画整理事業特別会計繰出金1億4,063万円
- 空家等対策推進事業2,229万円
- 拠点地区定住促進事業3,637万円
- 八幡駅周辺地区整備事業6億2,904万円
- 市内道路整備事業4億5,930万円
- 豊川公園街なか賑わい創出基盤整備事業7億9,584万円
- 赤塚山公園整備事業3億6,404万円
令和5年度の開園30周年に向け、さらに施設の魅力を向上させるために、芝生広場への大型遊具の設置などの再整備工事を行います。
【教育・文化】あらゆる世代の人が豊かな心を育んでいるまち
- 国府小学校校舎改修事業7億9,982万円
- 一宮南部小学校校舎改修事業5億0,640万円
- 学級運営支援事業7,759万円
- ICT教育支援事業4,982万円
- 生涯学習センター整備事業1億1,180万円
- プラネタリウム機器更新事業1億1,400万円
- 桜ヶ丘ミュージアム茶室「心々庵」リニューアル事業1億680万円
茶道文化に親しむ機会を創出し、時代に即した伝統文化の振興を図るために、立礼席の増築を中心とした改修工事を行います。
【産業・雇用】魅力と活力があふれているまち
- 就農者確保対策事業6,090万円
- 豊川産農産物普及推進事業480万円
- 企業立地推進事業1,502万円
- 企業再投資促進事業4億3,538万円
- 創業・起業支援事業327万円
- 大規模商業施設出店事業3,795万円
- 地域商業強化推進事業1,355万円
- とよかわブランド推進事業850万円
- ふれあい交流館整備事業4億153万円
開館20周年を記念して、ロウリュサウナなどの新規設備を導入するとともに、施設の長寿命化を図るために、改修工事を行います。
【地域・行政】地域と行政がしっかりと支えているまち
- 地区市民館施設整備事業2,554万円
- 定住外国人児童等就学支援事業1,303万円
- 広報事業2,352万円
- シティセールス推進事業1,766万円
- ファシリティマネジメント推進事業2,178万円
- 情報技術活用推進事業529万円
- 町内会加入促進事業265万円
町内会運営の負担軽減と活性化を図るために、引き続き、町内会電子回覧板アプリ導入の実証実験を行います。
特集2 楽しい遊具が待ってるよ こども広場がオープン!
豊川公園内に「こども広場」が、この春オープンしました。今回の特集では、新しく設置された遊具など、こども広場の魅力を紹介します。詳しいことは、公園緑地課(電話:0533-89-2176)へお問い合わせください。
みんなが一緒に遊べる広場
豊川市役所に隣接する豊川公園。今回オープンしたこども広場の特徴は、誰もが皆、一緒に遊べる広場であることです。年齢や身体能力などに関わらず楽しめる遊具の他、飛び出し防止のフェンスや複数のベンチ、身障者・妊婦など優先駐車場の設置といった、安全で便利に利用できる工夫を凝らしています。
インクルーシブな広場
障害のある子もない子も、それぞれの個性に合わせて遊べ5つの遊具を新たに設置しました。また、地面に衝撃を和らげるゴムチップを導入したり、ベンチの隣にベビーカー・車いす用スペースがあったり、あらゆる人に配慮したインクルーシブの概念に基づいて作られた広場になっています。
生まれ変わる豊川公園
市の中心市街地・諏訪地区に位置する豊川公園。昭和25年、運動公園として整備する都市計画が決定され、庭球場、野球場、陸上競技場、総合体育館、プールなどの各施設が順次整備されました。リレーマラソンなどのスポーツイベントや市民まつりのメイン会場になるなど、まちの活性化にも大きな役割を担っています。
公園が整備されて70年以上が経過し、施設の老朽化や利用者のライフスタイルの変化など、公園を取り巻く環境も変わってきました。市では、より多くの人がスポーツや交流を楽しめる場とするため、公園のいっそうの機能充実を図り、現在再整備を進めています。
令和3年度はこども広場やランニングコースの改修を終え、今後は芝生広場や12面のテニスコート、キュパティーノ広場などを順次整備していきます。
遊具の紹介
のぼる すべる はしる
2種類のすべり台やパネル遊びなど、いろいろな楽しみ方ができる複合型の遊具
のぼる もぐる
上部には登ることができ、中に潜ってひと休みしたり、おしゃべりをしたりすることができるドーム型の遊具
こぐ ゆれる
体を支えるための背もたれがあり、体をしっかり固定するハーネスが付いたブランコ
のる ゆれる
またがったり、ねそべったりしながら、ゆらゆら揺れる遊具
ねそべる ゆれる
くぼみのある円盤形のシートに複数人で乗って遊べるブランコ
ウォーキング・ランニングコースもご利用ください
緑豊かな自然の中で木陰があり、土を中心とした路面など、既存の環境を生かしたウォーキング・ランニングコースを、野球場と陸上競技場の周囲に整備しました。
100メートル単位の表示や照明灯の設置、クッション性のある樹脂舗装(陸上競技場北側部分だけ)を導入しています。健康づくりなどに、ぜひご利用ください。
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更新日:2025年01月30日