「広報とよかわ」2023年7月号(モノ、ヒト、シゴト)

更新日:2025年01月30日

ページID : 7420

モノ、ヒト、シゴト TOYOKAWA PRODUCE

豊川市が誇るモノづくりと、それに携わるヒトを紹介します。

vol.51 新しい技術への挑戦

帽子を被った男性が右手に工具を持ち作業をしている写真

宇都宮工業株式会社 営業部主任・松井 邦彰さん

住宅業界初・金属製遮音装置

時計やカメラなど、精密機器の部品メーカーとして創業した宇都宮工業。金属プレス加工を中心に自動車部品を製造し、現在は主に建築・住宅部品の製造を手掛けている。令和3年には住宅業界初となる、金属製の遮音装置を開発。「集合住宅において衝撃音を低減させる装置はゴム製が主流であり、金属製品は前例がなかった。自分たちが考えたものを世の中に送り出せる仕事にやりがいを感じている」と開発に携わった松井さんは語る。

前例のないものへの挑戦

アパートなどの集合住宅において入居者間でトラブルが多いのは、生活音などの騒音である。そのため、軽量鉄骨造や木造建築では通常、天井内部に上階の衝撃音を低減させる防振ゴムが設置されている。しかし、ゴムは経年劣化や可燃性の面で課題があった。こうした中、より性能の高いものが作れないかという顧客の声がきっかけで、耐久性・耐火性に優れた金属製品の開発に着手。振動の仕組みについて専門家に助言を受けながら研究を進めた結果、金属板のおもりとS字状のバネ鋼を組み合わせた構造にたどり着いた。大きさや形、重さなどの条件を変えて、設計と試作を繰り返し、テストを実施。6畳程の木造の部屋を作り、天井に装置を取り付けて行う性能テストは500回を超え、製品となるまでに約3年を費やした。「実際の建物に設置されるようになり約1年。予想を上回る注文を受け、性能が認められたと感じてうれしい」と松井さんは話す。

オンリーワンのモノ作り

金属プレス加工技術をもとに、あらゆるニーズに応えるモノ作りを目指す宇都宮工業。「これからも世の中を良くするオンリーワンの製品を生み出していきたい」と語る松井さん。技術力に一層磨きをかけながら、製品開発への挑戦は続く。

宇都宮工業株式会社 大木町柏木2-1

1960年創業。建築・住宅、自動車用部品などの開発・製造を行う金属プレス加工メーカー。2021年、業界初となる集合住宅用の金属製遮音装置を開発し、特許を取得した。

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