「広報とよかわ」2023年8月号(モノ、ヒト、シゴト)

更新日:2025年01月30日

ページID : 7441

モノ、ヒト、シゴト TOYOKAWA PRODUCE

豊川市が誇るモノづくりと、それに携わるヒトを紹介します。

vol.52 銅管で社会を支える

工場内で両手で持っている銅管を見つめる白いヘルメットを被った作業着姿の男性

NJT銅管株式会社 生産技術室・渡邉 圭さん

国内トップレベルの生産量

エアコンや給湯器の部品などに使用される銅管の製造を手掛けるNJT銅管。設立当初から製造を続けている銅管は、国内トップレベルの生産量を誇り、長年に渡る豊富な経験と研究による高品質な製品は、国内外で好評を得ている。生産技術に携わる渡邉さんは「普段は見えないところにある銅管だが、人々の身近な場所で暮らしを支えている」と話す。

ニーズを捉えた製品開発

銅は、他の金属に比べて熱伝導が良いことに加え、加工性にも優れており、古くからさまざまな製品に使われてきた。しかし、銅にはある特定の環境下において、表面に微小な腐食が発生し、徐々に進行していくという性質がある。この腐食が原因でエアコンなどの機器が故障し、顧客から改善の要望を受けることも多く、長年の課題となっていた。独自に研究を重ねた結果、ある成分を銅に微量に加えることで、この現象が抑制されることを発見。従来の銅管と同等以上の品質を保ちながら、腐食の進行を抑える銅管の開発につながり、製品の耐久性が大幅に向上した。
「高度な製品開発の原点は、顧客のニーズをよく聞くことにある」と渡邉さんは語る。顧客や工場と何度も打ち合わせを行い、管の長さや、内面・外面への溝の付け方など仕様を決定。「ニーズと製造効率とのバランスを考慮して製品の仕様を作り上げることは難しいが、そこにやりがいがある」と渡邉さん。

さらなる高みをめざして

エアコンをはじめ、冷蔵庫やパソコンなど身近なところで使用されている銅管。渡邉さんは「これまで銅管製造に携わってきたが、さらに品質や外観、生産効率の向上を探求していきたい」という。長年培ってきた経験が生み出す技術力で、これからも人々の生活を支える製品の進化は続いていく。

NJT銅管株式会社 大木町新道100

1969年に前身となる住軽伸銅工業を設立。エアコンなどに使用される銅管を製造し、生産量は国内トップレベルのシェアを誇る。長年の課題であった、銅管の腐食を抑制する製品を開発。

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