「広報とよかわ」2024年2月号(モノ、ヒト、シゴト)

更新日:2025年01月30日

ページID : 6295

モノ、ヒト、シゴト TOYOKAWA PRODUCE

豊川市が誇るモノづくりと、それに携わるヒトを紹介します。

vol.58 自然の恵みを生かす技術

男性が大きな鉱物を両手で持ち上げて確認している写真

株式会社ヤマグチマイカ 代表取締役・山口 仁司さん

トップシェアのマイカパウダー

天然鉱物である雲母(マイカ)を原料とした製品を製造・販売しているヤマグチマイカ。雲母の特徴的な構造や絶縁性を生かして自動車・スマホの部品などに使用されており、中でも化粧品用パウダーなどに使われるマイカパウダーは、国内トップシェアを誇っている。「自然が持つ特性を最大限に引き出すことを一番に考えている」と山口さんは語る。

品質にこだわる技術

雲母の最大の特徴は、平面方向に成長した結晶面が層状に重なる構造をしている点である。マイカパウダーは結晶の形を残して細かくした粉状のもので、プラスチックなどの素材に混ぜてプラスチック製品の強化材料として活用される。また、微細な板状の粉は肌に乗せた時に広がりやすいため、パウダーなどの化粧用材料としても使われている。顧客からは「つやを出したい」、「キラキラさせたい」のようにイメージで要望される場合も多く、それを実現するために粒子の大きさを変えたり表面加工をしたりなどの提案をしていく。
板状の結晶の形を極力壊さないよう、ヤマグチマイカでは独自開発した粉砕機を用いて数センチの雲母を微細な粒子にしている。工程の中で水を使用するため、乾燥させるなどの手間と時間はかかるが「雲母の特徴を生かそうとたどりついたのがこの方法だった」と山口さん。長年培った技術と徹底した品質管理によって生み出されるマイカパウダーの品質の高さには、顧客からの信頼も厚い。

薄くてきれいな形を追求

山口さんは「粒子をさらに薄くきれいな形にできるよう、技術を高めていきたい」と話す。今後、新たな業界へマイカパウダーの活用を広げていくことも大事だと考えている。自然の恵みを生かすことへの挑戦は、これからも続いていく。

株式会社ヤマグチマイカ 美園二丁目10番地2

1951年創業。天然鉱物の雲母(マイカ)を原料として粉砕加工したマイカパウダーを中心に製造・販売する素材メーカー。化粧品などに使われるマイカパウダーは国内トップシェアを誇る。

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